Macbookのデータ移行に備える!外付け記憶装置のオススメは?

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外付け記憶装置はSSD、HDD、USDメモリ、SDカードと選択肢がありますが、どれも大容量化がすすみ、選択肢が増えました。MacBookのデータ移行を素早く行うのに最適な、コスパの良い外付け記憶装置はどれでしょうか?外付け記憶装置の最新動向を調べてみました。

外付け記憶装置の最新状況
SSD
HDD
USBメモリ
SDカード

外付け記憶装置のコスパ比較
MacBookデータ移行に使えるオススメ記憶装置は?

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外付け記憶装置の最新状況

7月に入り、M2チップ搭載のMacBook Airの発売が近づいてきました。MacBookの乗り換え、データ移行に備えて、外付け記憶装置の新調を考える人もいることでしょう。

外付け記憶装置には、SSD、HDD、USDメモリ、SDカードと大きくわけて4種類あります。
どれも昔に比べ、大容量化、低価格化がすすみ、選択肢が広がっています。
気になるのは、容量、容量あたりの価格、転送速度の3点。
まずはそれぞれについて最新状況をみてみましょう。

SSD HDD USBメモリ SDカード

SSD

10年ほど前から市場に登場して以来、大容量記憶装置としてすっかり一般化したSSD(Solid State Drive)。

転送速度が速い、不快な音がしない、発熱が少ない、壊れにくい(衝撃に強い)などのメリットばかりが強調されますが、欠点もあります。

フラッシュメモリそのものの欠点に起因しますが、記憶が保持される年数が決して永久ではないという点です。

SSDはあまりに長年月通電せずに放置しておくと、徐々に記憶の一部から蒸発するように消えてゆきます。

MicroSDカードなどのフラッシュメモリ類は、全く通電せずに引き出しの中などに放置しておくと、7年から8年程度で記憶のごく一部から徐々に蒸発するように消えてゆくのと同様、SSDも10年20年の長期保存には適しません。(from wikipedia)

さて、肝心な容量とコスパについてです。

SSDも登場当時は、非常に価格が高く、一般の人が手が出せるものではありませんでしたが、最近ではHDDに近づくほど低価格化が進みました。

容量も一番小さいもので120GBのものから、大容量のものでは、4TBのものも高額ですが販売されています。

Kakaku.comによると製品の販売数は 500GB (30), 1TB (126),  2TB (117)と、500GB〜2TBが中心です。

データ容量 120GB 4TB
型番
サイズ
75×11.5×117mm
‎6.9 x 1.1 x 6.4 cm
メーカー
バッファロー
crucial
発売
2019年 5月
2021年12月
参考価格
3,080円
56,061円

また、極端な製品では、暗証番号設定可能な16TBのSSDなどもあり、100万円近くするようです。

データ・セキュリティに厳しい要件が求められる法人用途となります。

データ容量 16TB
型番
サイズ
75×11.5×117mm
メーカー
Apricorn
発売
2019年2月
参考価格
924,491円

HDD

昨今、SSDにその地位をおびやかされつつあるHDDですが、大容量を低価格でというSSDに対する優位点はまだ失われていません。同じ 4TBの容量であれば、SSDは4万円を超えるのに対して HDDならば1万円で購入できます。ざっと1/4の値段です。

ただし、モーターとディスクをつかった物理的な構造から、音がうるさい、衝撃に弱い、熱を発するというデメリットもあり、それらを嫌う人はSSDを選ぶ傾向にあります。

データ容量 500GB 5TB
型番
サイズ
76x14x115 mm
79.5×21.5×119 mm
メーカー
バッファロー
バッファロー
発売
2017年7月
2019年10月
参考価格
5,980円
15,392円

USBメモリ

昔は、データを別のパソコンに移動させるために、データを一時保存する用途で使われており、4GB, 8GBと容量もそれほど大きくありませんでした。

しかし、近年大容量化が進み、最大で1TBの製品も存在します。

サイズも非常に小型で持ち運びがしやすい反面、小さすぎてなくしやすいという側面もあります。

また、SSDとおなじくフラッシュメモリを利用して電気的な方法で記録しているため、時間と共に放電していき5年以上経つとデータが消える可能性があるというデメリットがあります。

製品の種類は 4GB〜128GBが最も多く、256GB(53), 512GB(20)と大容量帯は少なめです。

データ容量 4GB 1TB
型番
EU3-HR4GK
サイズ
18x62x9mm
‎8.22 x 2.2 x 0.9 cm
メーカー
IODATA
キングストン
発売
2020年5月
2022年3月
参考価格
2,060円
17,730円

発売時期によって、インタフェースがUSB 3.2 とUSB 3.1の規格に準拠したものにわかれます。

USB 3.2規格に対応したものであれば、最大転送速度1,000MB/秒を持つ超高速USBメモリもあります。(例:上記 キングストン DataTraveler Max DTMAX/1TB)

SDカード

デジカメやスマホの記憶装置として利用されるケースが多い、SDカードですが、こちらも大容量化がすすんでいます。

形状としては、デジカメに用いられるSDHC/SDXC型と、スマホに用いられるより小型のmicroSDHC型があります。

SDHCとSDXCでは、形状はまったく同じですが、SDXCのほうがデータ転送速度が高速で大容量で主流となっています。

メモリカード
microメモリーカード
データ容量
64GB 256GB 1TB
型番
データ転送速度
170MB/s:CLASS10
120MB/s スピードクラス:CLASS10
100MB/s:CLASS10
規格
SDXC/通常
SDXC/micro
SDXC/通常
メーカー
SANDISK
SANDISK
トランセンド
発売
2020/12
2022/4
参考価格
2,990円
19,900円

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外付け記憶装置のコスパ比較

各製品カテゴリで代表的な製品を選びます。

MacBookのディスク容量にあわせて、データ容量は 256GB〜1TBの間で選んでいます。HDDなどは容量が大きめですが、その理由は、その製品カテゴリの中でもっともコスパがよいからです。

SDカードは、データ転送速度が遅くなるため、選定から外しました。

参考価格は主にAmazonでの価格。Amazonで販売されていない場合には、Kakaku.comでの最安値(2022/7/2現在)を掲載しています。(メーカーで販売終了、販売代理店での在庫販売のみの場合に 価格が安くなる傾向があります)

製品種類 SSD HDD USBメモリ
製品名・型番 SSD-PUT500U3-BKA MiniStation HD-PCG1.0U3-BBA DataTraveler Max DTMAX/256GB
メーカー バッファロー バッファロー キングストン
容量 500GB 1TB 256GB
端子形状 USB-A USB-A USB-C
転送速度 430MB/s USB3.1(Gen1) に準拠 1000MB/s
参考価格 5,776円 5,778円 6,180円

MacBookデータ移行に使えるオススメ記憶装置は?

さて、もうすぐ登場するM2 MacBook Airのデータ移行に適した外部記憶装置の選定です。
MacBook Airの端子がUSB/Thunderbolt 4であることから、以下のような条件が理想です。

  • 容量vs.価格のコスパがよいもの
  • サイズは256GB以上
  • データ転送速度がある程度確保できること
  • データの永久保管目的ではない
  • できればあまりかさばらないサイズのもの
  • できれば端子の形状は USB-C

以下の3パターンでおすすめ製品を選びました。

1.ディスクサイズが256GB:とにかく早くデータ移行を済ませたい
2.ディスクサイズが512GB:そこそこ時間がかかるのは仕方ない
3.ディスクサイズが1TB:時間はかかってもいいがデータを完全に移行したい

1.ディスクサイズが256GB

DataTraveler Max DTMAX/256GB (キングストン)

USBメモリですが、1000MB/sの超高速転送を売りにしています。
実際にどのくらいのデータ転送速度がでるかはやってみなければわかりませんが、かなり期待が持てます。

また 端子形状がUSB-Cなので、Thunderbolt / USB 4ポートしかもたないMacBook Airでは、USB-CからUSB-Aへの変換アダプターを購入しなくてよいというのもメリットです。

2.ディスクサイズが512GB

SSD-PUT500U3-BKA (バッファロー)

バッファローのSSDで、容量は500GBです。ディスク容量目一杯使っていることは少ないと思いますので、512GBのディスクをもつMacBook Airのデータ移行でも使えると思います。

3.ディスクサイズが1TB

MiniStation HD-PCG1.0U3-BBA (バッファロー)

バッファローのHDDです。SSDに比べると読み書き速度は若干遅くなるものの、6,000円程度で1TBの容量は魅力的です。