数ある格安SIMの中で、もっとも強力な割引キャンペーンを進めているのがLINEMOと楽天モバイル。実質6ヶ月間以上無料となる割引キャンペーンを展開している両社のうち、どちらがおすすめなのか調べてみました。
楽天モバイルとLINEMOの割引キャンペーン
格安SIMの中には、初期費用割引(期間限定)やスマホ購入割引を提供している会社はあります。
しかし、楽天モバイルやLINEMOのように、ポイントで大幅還元している会社は他にありません。両社とも、6ヶ月間以上 月額料金が実質無料となるポイント還元を行っています。
しかし、その還元条件、時期、方法は、楽天モバイルとLINEMOで異なります。
まずは、両社の割引キャンペーンの中身をみていきましょう。
楽天モバイルの割引キャンペーン
楽天モバイルは様々なキャンペーンを展開していますが、最も多くの人が恩恵にあずかれるのが8,000ポイント還元キャンペーンです。
このキャンペーンは、新規/MNP乗り換えどちらでも、はじめて楽天モバイルに申込みをする人に、楽天ポイントを最大8,000ポイント還元するものです。
適用条件は以下の3つです。
適用条件
- 2020年4月以降のはじめての申込みであること
- 申し込み翌月末までに開通手続きをして利用開始すること
- 専用通話アプリ「Rakuten Link」で10秒以上通話すること
ポイント付与
ポイント付与日は以下のようになっています。
「Rakuten UN-LIMIT VII」のプラン利用開始および「Rakuten Link」の利用が確認された月の翌々月末日ごろに8,000ポイントを付与
(詳細)
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例えば、2023年1月末までに条件が達成されると、2023年3月末までに 8,000ポイントが付与されることになります。
ただし、このポイントは期間限定ポイントですので、注意が必要です。
ポイント付与日から数えて6ヶ月以内に利用しないと残高は消滅してしまいます。
ポイントが付与されたあとに、楽天モバイルを解約しても ペナルティはありません。
サービス開始月から料金(最低 1,078円(税込) 3GBまでの場合)がかかります。
開始月含めて7ヶ月間契約した場合、
1,078円 x 8ヶ月 = 7,546円 かかります。
この7,546円は、8,000ポイントと相殺することで、約7ヶ月間は実質スマホ代が無料になります。
また、開始月含めて3ヶ月間だけ契約した場合、
月額料金は、 1,078円 x 3ヶ月 = 3,234円 かかります。
その場合、8,000円(ポイント) – 3,234円 = 4,766円 得したことになります。
LINEMOの割引キャンペーン
LINEMOも様々なキャンペーンを展開していますが、最も多くの人が恩恵にあずかれるのが「ミニプラン 990円が6ヶ月間実質無料」キャンペーンです。このキャンペーンは、対象者に毎月990円相当のPayPayポイントを還元するものです。
さらに2023年1月末までの期間限定となりますが、実質無料期間が + 2ヶ月延長され、合計8ヶ月となっています。
LINEMOの料金プランは、月間3GBまで990円の「ミニプラン」と、月間20GBまで 2,780円の「スマホプラン」の2種類しかありません。
このキャンペーンの対象となるのは、月間3GBまで990円の「ミニプラン」です。
適用条件
・LINEMOの「ミニプラン」を新しい番号で契約、または他社からの乗り換えで契約 (ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えの場合は対象外。)
ポイント付与
開通日が属する月の翌々月から特典付与が開始となります。
LINEMOのキャンペーンでは、契約している期間だけ翌々月にPayPayポイントが 990ポイントづつ付与されます。途中解約してしまうと、そのあとのPayPayポイント付与は行われません。
LINEMOと楽天モバイルの比較
割引キャンペーンの内容以外で、LINEMOと楽天モバイルではどのような違いがあるのでしょうか?
料金体系以外は、目立った違いはありません。
楽天モバイルの場合は、データ利用量に応じた3段階の料金プランであり、「ギガを追加購入する」という考え方がありません。
表の中で、「初期費用」とは、初回の契約事務手数料およびSIM発行手数料をさします。
また、「契約後の事務手数料」とは、機種変更に伴うeSIM再発行や、SIMとeSIMの切り替えを行う場合のSIMカード発行手数料を指します。
LINEMO | 楽天モバイル | |
初期費用 | 無料 | 無料 |
契約後の事務手数料* | 無料 | 無料 |
国内通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
追加データ購入 | 550円/GB |
なし
(3GBまで 1,078円, 20GBまで2,178円, それ以上無制限 3,278円)
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回線品質 | ??? | ??? |
一番気になるのは、回線品質、つまり通信速度やつながりやすさですが、楽天モバイルの場合には契約者ごとに大きく差がでると思われます。
それは、SoftBank回線を利用しているLINEMOに比べて、楽天モバイルは楽天の独自回線とパートナー回線(au)を併用しているからです。
楽天モバイルも 先行している3大キャリア(NTTドコモ、KDDI、SoftBank)に追いつこうと基地局を増やしているとは思います。しかし、十数年も先に設備投資してきた3大キャリアとの差はそう簡単には埋まらないでしょう。
楽天のサービスエリア (2023/1/6現在)
都市部の基地局が多い地域で生活している場合には、楽天モバイルでもサービスに支障はないと思います。
しかし、郊外で生活していたり、地方に行って使うことが多い人は楽天モバイルに全面的に依存するのは注意が必要です。割引キャンペーンで試してみてから 利用を続けるか決めるとよいでしょう。
使い方別のおすすめは?
毎月のデータ使用量によってLINEMOと楽天モバイル、どちらがおすすめか変わります。
毎月3GB未満の場合
通信品質にある程度信頼性がもてるLINEMOがよいでしょう。
毎月3GB以上 20GB未満の場合
楽天回線がつながるのであれば、料金が安い楽天モバイルがよいでしょう。
LINEMO(スマホプラン) | 楽天モバイル | |
月間20GBまで | 2,728円 | 2,178円 |
もし楽天モバイルがつながらない場合には、LINEMOのスマホプランを選ぶことになります。その場合は、LINEMOのミニプランで提供されている割引キャンペーンは適用されませんので注意してください。
毎月20GB以上の場合
楽天回線がつながるのであれば、楽天モバイルがよいでしょう。LINEMOの場合 20GBを超えた分を追加データ購入していくと、1GBあたり550円かかりますので料金が割高になります。