KDDIが展開する格安SIMサブブランド「povo 2.0」を試してみました。その使い勝手を報告します。
povo 2.0とは
povo 2.0は、2021年9月からKDDIが提供を開始した格安SIMのサブブランドです。
「povo」は、英語で「新たな視点」を意味する「point of view」と、ラテン語で「卵から」、「最初から」を意味する「ラテン語: ab ovo」が由来で、顧客のニーズに合わせて、料理のようにトッピングができることをコンセプトとしているとのことです。
他の格安SIMとは異なるユニークな特徴があり、その特徴を活かすと、さまざまな利用の仕方に対応できます。例えば以下のような場合です。
- 毎月のデータ使用量が少ない人
- 毎月のデータ使用量に極端なばらつきがある人
- 副回線をできるだけ安く確保したい人
まずは、これらを可能にするpovo 2.0の特徴についてみていきましょう。
povo 2.0のメリット
povo 2.0には以下のようなメリットがあります。
ユニークな価格体系
povo 2.0の最大の特徴は、「月額0円〜」という価格体系です。「通話もデータ通信も、何も使わなければ月額0円」というのは、他の格安SIMにない特徴です。
トッピング種類
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有効期限
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税込金額
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データ使い放題(24時間)
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24時間
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330円
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1GB
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7日間
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390円
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3GB
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30日間
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990円
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20GB
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30日間
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2,700円
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60GB
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90日間
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6,490円
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150GB
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180日間
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12,980円
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初期費用が無料
通常、格安SIMを新規契約する場合の初期費用には、契約事務手数料(通常 3,300円)とSIMカード発行手数料があります。povo 2.0ではこれらの初期費用が無料です。
「よくあるご質問」欄にかかれている通り、新規契約の場合の契約事務手数料は無料です。
また、eSIMの発行、再発行手数料も「povo サポート」に記載があるように、いまのところ無料です。
eSIM対応
良好な通信品質
格安SIMを評価するときに重要なポイントは、料金体系と通信速度です。povo 2.0は、auのサブブランドということもあり、通信品質はかなり安定しています。
日曜早朝 自宅
下り40.4Mbps 上り 9.27Mbps
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日曜 夜 自宅
下り12.5Mbps 上り 10.7Mbps
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平日昼 職場周辺(都内)
下り61.55Mbps 上り 17.15Mbps
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平日 夕方 都内
下り40.62Mbps 上り 25.06Mbps
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大容量データがお得
月間データ容量
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月額料金(税込)
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3ヶ月データ容量
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3ヶ月(90日間)料金
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NTTドコモ
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20GB
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2,970円
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60GB
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8,910円
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povo 2.0
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KDDI
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60GB
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6,490円
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povo2.0の要注意点
一見万能に見えるpovo 2.0ですが、要注意な点が2つあります。
申し込み手順がやや面倒
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メールアドレス
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本人確認書類(運転免許証など)
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(写真撮影ができる状態の)自分
データ容量追加料金と有効期限
格安SIM | 有効期限 | 1GBのデータ追加費用(税込) |
日本通信SIM | その月の月末まで | 220円 |
povo 2.0 | 7日間 | 390円 |
LINEMO | その月の月末まで | 550円 |
povo 2.0がおすすめな人は?
以上をまとめると、povo 2.0が適していると思われるのは以下のような人です。
- 毎月のデータ使用量が少ない人
- 毎月のデータ使用量に極端なばらつきがある人
- 副回線をできるだけ安く確保したい人