目に優しく、長時間のデスクワークに最適なPCモニターのおすすめは?

在宅勤務の達人

パソコン用モニター、ディスプレイは各社から多数の機種が出ています。しかしスペックについて検討項目が多すぎて初心者には選ぶのが大変難しいです。在宅勤務でモニターを使って長時間作業する人におすすめな、目に優しいモニターを紹介します。

デスクワークにおすすめモニターの選び方(おさらい)
モニターアームを利用するときのおすすめは?

モニターアームを利用しないときのおすすめは?

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デスクワークにおすすめモニターの選び方(おさらい)

先の記事(目に優しい、デスクワークにおすすめなパソコン用モニターの選び方)で、目に優しく、長時間のデスクワークにおすすめなモニターの選び方について説明しました。簡単にまとめると以下の項目を意識して、モニターを選ぶことになります。

パネル種類 IPS
表面処理 ノングレア
高さ調整機能 (モニターアームを使うのであれば、高機能のものを選ばない)
VESA規格 対応
解像度 フルHD(1920×1080)
画面サイズ 24インチ以下推奨
輝度 250  cd/m²以下

さて、価格.comで実際にこの条件を適用してみると、どのような結果になるでしょうか?

モニターアームを利用するときのおすすめは?

22インチ〜24インチ未満(実際には 23.8インチ)のモニターを調べてみます。
2022/12/3現在で、102製品が該当します。

これを優先度で並べ替えます。

優先度の選び方のコツは 「クチコミ件数の多い順」、もしくは「レビュー評価の高い順」で並べ替えることです。「売れ筋順」にしてしまうと根拠が不明ですし、必ずしもユーザーの満足度と比例していません。

ここでは「クチコミ件数の多い順」に並べています。

モニターアームの利用が前提で、モニタースタンド性能を気にしないなら価格ができるだけ安いにこしたことはありません。

「価格の安い順」に並べ替えると、以下のようになります。

さて、両者を見比べてみたときに、「価格の安い順」にもランキングされ、「クチコミ件数が多い」機種があります。

それが、フィリップスの241E1D/11です。

フィリップス 241E1D/11

おすすめ機種の第一候補は、フィリップスの241E1D/11です。

241E1D/11は、2019年7月に発売されたフルHD(解像度1920×1080)の 23.8型モニターです。

液晶モニターのメーカーというと、日本では「EIZO」や「IIYAMA」、韓国の「LGエレクトロニクス」が知名度があります。フィリップスは 液晶モニターのメーカーとして日本では馴染みが薄いかもしれません。しかしフィリップスは、オランダのアムステルダムに本拠を置く多国籍企業であり、シェーバーや照明器具、液晶モニターといった家電製品に長年の実績と定評があります。

さて、この241E1D/11ですが、メーカーのスペック表を確認すると以下のようになっています。

液晶パネルの種類 IPS テクノロジー
ディスプレイ画面コーティング アンチグレア、3H、ヘイズ   25%
最大解像度 1920 x 1080 @ 75   Hz*
明るさ 250  cd/m²
Flicker-Free
ローブルーモード
スタンド傾斜 傾斜 -5/20  度
寸法(スタンド使用時) 537 x 414 x 205  mm
重量(スタンド使用時) 3.00  kg

残念ながら、モニタースタンドは、チルト(前後の角度調整)機能のみで、高さ調整や左右の角度調整機能はありません。

しかし、モニターアームの利用が前提なのであれば、これはむしろ好都合です。

モニターアームを利用するときには、モニタースタンドは不要になります。

モニタースタンドに中途半端な性能をつけて全体の価格が上がるよりも、モニター本体の性能向上に投資してもらったほうが満足度が高いのです。

(モニタースタンドは不要なので モニター本体だけ売って価格を下げてほしいくらいです)

本製品は、フリッカー対策やブルーライトカットの機能も備えており、モニター本体の性能だけをみたときには、お買い得な製品と思われます。

モニターアームを利用しないときのおすすめは?

一方で、「モニターアームを利用するつもりはない」という人も多いでしょう。

その場合は どの機種がおすすめなのでしょうか?

検索条件に戻り、モニタースタンド調整機能に チェックを入れます。

最低限必要なのは「高さ調整機能」です。モニターを体の正面に置き、正しい目線の高さまで調整できるのであれば、前後・左右の角度調整機能は必要ないでしょう。

価格.comの左ナビで「絞り込み条件を一括追加・変更」ボタンを押して、「調整機能」欄で「高さ調整機能」にチェックを入れます。

こちらも、「価格の安い順」と「クチコミ件数の多い順」のランキングを見比べます。

「価格の安い順」

「クチコミ件数の多い順」

両者を見比べてみると 「Acer NITRO XV240YPbmiiprfx」が検討対象になります。

Acer NITRO XV240YPbmiiprfx

Acer NITRO XV240YPbmiiprfxは、2020年9月に発売された23.8型のPCモニターです。

本機種は、ゲーミングモニターとしての特徴を全面に押し出しています。

  • 応答速度0.5ms、リフレッシュレート165Hzの23.8型フルHDのゲーミングモニター。動きの速いゲームの再生時などに発生する残像を抑える。
  • 画像のなめらかさを左右するリフレッシュレートは、オーバークロック時は最大165Hzと高く、「AMD FreeSync Premiumテクノロジー」にも対応。
  • HDMI端子を2ポート、ステレオスピーカーとヘッドホン端子も搭載。眼精疲労を抑えるフリッカーレス技術やブルーライトシールド機能により疲れにくい。

メーカーのスペック表を確認すると以下のような仕様になっています。

液晶パネル方式 IPSパネル搭載、非光沢
最大解像度 フルHD(1920×1080)、16:9
輝度 250cd/㎡ (白色LED)
応答速度 2ms (GTG) / 0.5ms (GTG, Min.)
ブルーライト軽減 BluelightShield
その他の機能 フリッカーレス
角度・高さ調整 チルト角:上20°/下5°
スイベル機能:360°
高さ調整機能:最大120mm
ピボット機能:時計回り90° / 反時計回り90°
VESAマウント 100x100mm対応
寸法(スタンド使用時) 約540 x 379-499 x 234 mm
重量(スタンド使用時) 4.93kg

本機種は、角度・高さ調整機能も備わっており、先にあげたフィリップスの241E1D/11よりは、最適な視聴環境を整えやすいといえます。

しかし、1点注意したいのは、ゲーミングモニターとしての性能と、事務作業用のモニターとしての性能が、相反する場合があるということです。

Acerの本製品のページには、以下のように書かれています。

眼精疲労・頭痛・不快感などの症状を改善するための機能ではありません。

身体的な不調がでるかどうかは、個人差が大きいため、本機種で事務作業をしても問題ない方もいると思います。

ただ、過去にPCモニターを長時間使っていて「肩が凝る」「頭痛がする」「吐き気がする」などの症状が出た経験がある方は、ゲーミング性能を強調していないモニターを選ぶほうが無難かもしれません。

その場合は、少し値段はあがりますが、例えば、「フィリップス 243B9/11」などが選択肢になります。

フィリップス 243B9/11

フィリップス 243B9/11は、2020年5月に発売されたUSB-C対応、フルHD(解像度1920×1080)の 23.8型モニターです。

フィリップス 243B9/11の特徴は以下の通りです。

  • 1本のUSB-Cケーブルで、フルHD画像の表示とノートPCの充電を同時に行える23.8型液晶モニター。
  • 178/178度の超広視野角を実現するIPSディスプレイを採用。色の正確性や一貫した明るさを常に求める専門用途にも最適。
  • 人間工学に基づいたディスプレイの快適さを提供する「SmartErgoBase」を採用。長時間の作業による肉体的な緊張を軽減する。

メーカーのスペック表で詳細機能を確認すると以下のようになっています。

液晶パネルの種類 IPS テクノロジー
ディスプレイ画面コーティング アンチグレア、3H、ヘイズ   25%
最大解像度 1920 x 1080 @ 75   Hz*
明るさ 250  cd/m²
Flicker-Free
ローブルーモード
EasyRead
調整機能 高さ調整 150  mm
ピボット -/+ 90 度
回転機構付き -/+ 175  度
傾斜 -5~30  度
寸法(スタンド使用時) 541 x 522 x 216  mm
重量(スタンド使用時) 5.19  kg

USB-C対応でノートPCなどの外部機器への給電が可能である点が、先の241E1D/11と異なる点です。モニターの位置調整機能も十分なものがついており、もしモニターアームを使わないのであれば、十分検討に値する機種でしょう。