新しく購入したMacbookを早く使いたい。でもアプリやデータも古い機種から移行したい。そんなときに役立つ、最も早くMacbookのデータ移行ができる方法について、データの移し方、通信手段の観点から調べてみました。
移行の準備:Macbookのスペックについてチェック
一般的なデータ移行 2つの観点
・データの移し方
・データの通信手段
Macbookのデータ移行:とりうる選択肢は?
Macbookのデータ移行:おすすめの方法は?
移行の準備:Macbookのスペックについてチェック
最適なデータ移行プランを決める前に、移行元・移行先それぞれのマシンのスペックについて調べることをおすすめします。理由は、新旧機種に何年も間があいていると、外部接続ポートの仕様や Wi-Fi通信規格に大きな変更がある可能性が高いためです。
当然のことながら、データ通信速度/転送速度は、速度が遅い方の仕様にひきづられますので注意が必要です。
今回の移行元は 2015年に発売された「MacBook Air (13-inch, Early 2015)」
移行先は、2020年11月17日に発売開始された「MacBook Air M1 2020」。
つい先日 2022年4月に買い替えたばかりです。
Mac歴8年になりますが、実は、MacbookからMacbookへ全面的なデータ移行を行うのは今回がはじめてです。
発売時期が5年も離れていれば、Macbookに使われているテクノロジーもだいぶ変わっていることでしょう。
まず、移行元と移行先、それぞれのマシンスペックから確認しましょう。
移行元
製品名
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MacBook Air (13-inch, Early 2015)
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メモリ
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8GB
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ストレージ
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256GB
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型番
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A1466
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OS
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macOS Monterey 12.0.1
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外部接続
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USB 3ポート(最大5Gbps)x 2
Thunderbolt 2ポート(最大20Gbps)x 1
Wi-Fi 802.11ac
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技術仕様
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購入
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2016年12月
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購入金額
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税込147,744円(税別 136,800円,税率 8%)
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外観(マニュアルより) |
移行先:
製品名
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MacBook Air (M1, 2020)
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メモリ
|
8GB
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ストレージ
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256GB
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型番
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A2337
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OS
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macOS Monterey 12.0.1
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外部接続
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2つのThunderbolt / USB 4ポート
Wi-Fi 802.11ax
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技術仕様
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購入
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2022年4月
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購入金額
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税込103,180円
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外観
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<外部接続ポートの比較>
外部接続ポートは、Macbook Air 2015は、USB 3ポート(最大5Gbps)を2つ持っているのに対して、Macbook Air M1 2020は、2つのThunderbolt / USB 4ポートです。
Macbook Air 2015 | Macbook Air M1 2020 |
USB 3ポート x 2 | Thunderbolt / USB 4ポート x 2 |
もし仮に、両機種をUSBケーブルで直接接続してデータ移行する場合は、データ転送速度は、古い方のMacBook(early 2015)の仕様に引きづられます。
<Wi-Fi規格の比較>
またWi-Fi規格についても、Macbook Air 2015はWi-Fi 802.11ac なのに対して、Macbook Air M1 2020では、Wi-Fi 6とよばれるWi-Fi 802.11axが実装されています。
Macbook Air 2015 | Macbook Air M1 2020 |
Wi-Fi 802.11ac (Wi-Fi 5) | Wi-Fi 802.11ax (Wi-Fi 6) |
もし仮に、両機種をWi-Fiで直接接続してデータ移行する場合は、データ転送速度は、古い方のMacBook(early 2015)の通信規格(Wi-Fi 5)に引きづられます。
一般的なデータ移行 2つの観点
さて、これら2台のMacbook同士でデータ移行を行うわけですが、一般的にパソコンの新機種への乗り換え、データ移行を行う場合には、2つの観点を考えます。これはMacOSでもWindows OSでも変わりません。
観点1:データの移し方
観点2:データの通信手段
観点1:データの移し方
1つ目は、データの移し方です。
どこか別の場所にいったんバックアップを取ってからリストアする方法と、直接マシン同士を接続してデータを移す方法があります。
バックアップ方式
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直接接続方式
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「直接接続方式」は、HDDやSSD、クラウドストレージなどの大容量データの保管場所が必要ない(=余分なお金がかからない)というメリットがあります。一方、移行ソフトの仕様によっては、移行するデータをきめ細かく選べない、データ移行の進捗がみえにくい、移行に失敗したときのデータが保証されないといったデメリットがあります。
「バックアップ方式」では、外付けSSDやHDD、あるいはクラウドストレージなどの大容量データの保管場所に費用がかかりますが、移行するデータをきめ細かく選び、データのバックアップを取得しつつ、進捗を確認ながら、段階的にデータを移行できる点にメリットがあります。
メリット
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デメリット
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直接接続方式
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・Wi-Fi接続であれば、追加の費用は発生しない。(マシン同士を有線接続する場合でも、必要なのは有線ケーブルのみ)
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・データ転送速度は古い方の機種の通信規格にひきづられる
・移行ソフトの仕様によっては、データ移行がどこまで進んだのか進捗が見えにくい。
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バックアップ方式
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・移行失敗時に備えてデータを保管できる。
・データ移行の進捗が見えやすい。
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・SSD/HDD、クラウドストレージなどのバックアップ場所の確保にお金がかかる
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観点2:データの通信手段
2つ目の観点は、データの通信手段です。
有線接続でデータを移行するやり方と、Wi-FiやBluetoothなどのワイヤレス接続で移行するやり方があります。
有線接続方式
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ワイヤレス接続方式
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結論からいうと、現時点ではワイヤレス接続よりは有線接続のほうがデータ転送速度は(圧倒的に)速いです。
ワイヤレスも2020年以降は、理論上の転送速度 最大9.6GbpsのWi-Fi 6対応の機器が販売されてきました。昔に比べたら通信速度は格段に速くなってはいますが、それでも、実際の転送速度は 1Gbps以下なのではないでしょうか。
無線LAN規格
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最大転送速度
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備考
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Wi-Fi 5 (802.11ac)
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最大6 Gbps
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Wi-Fi 6 (802.11ax)
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最大9.6 Gbps(実測値は1Gbps程度?)
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2020年頃から実装開始
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一方、有線接続は、 USB 3.1から 理論上の転送速度 20GbpsのUSB 3.2へと移行がすすみ、更に最近では、理論上の転送速度 最大40 GbpsのThunderbolt / USB4を搭載したマシンも登場してきています。
USBの規格の変遷
規格
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最大転送速度
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備考
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USB 3.0
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最大5Gbps
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Type-A端子、Type-B端子
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USB 3.1
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最大10Gbps
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Type-A端子、Type-B端子
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USB 3.2
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最大20Gbps
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USB-C端子
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USB4
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最大40Gbps
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USB-C端子
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Thunderboltの規格の変遷
規格
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最大転送速度
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備考
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Thunderbolt 2
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最大20Gbps
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mini-display端子を採用
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Thunderbolt 3
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最大40Gbps
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USB-C端子を採用
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Thunderbolt 4
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最大40Gbps
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実行速度で10倍くらいの違いはありそうです。
こうなると特に対象となるデータ量が多い場合には、無線よりも有線でデータ移行するほうが優位といえます。
誤解を恐れずにあえて比較してみると
Wi-Fi 5 < Wi-Fi 6 <<< USB 3.1 < USB 3.2 <<< Thunderbolt /USB4
といったところでしょうか。
Macbookのデータ移行:とりうる選択肢は?
さて、これら2つの観点を組み合わせると、理論的には2x2=4つのデータ移行の方法があることになります。
ワイヤレス接続
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有線接続 | |
直接接続方式
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Wi-Fi, Bluetoothなどのワイヤレス接続
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USBやThunderboltケーブルによる接続
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バックアップ方式
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クラウドストレージ(iCould/Dropbox/OneDriveなど)を利用 |
外付けストレージ(SSD/HDDなど)を利用
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今回、MacBookのデータ移行にどのような方法があるのか、順番にみていきましょう。
1.直接接続ーワイヤレス接続
マシン同士をワイヤレスで直接接続してデータ移行する方法です。バックアップのために外付けストレージを購入したり、マシン同士をつなぐケーブルを準備する必要もないので、実現できれば有力な手段の1つです。ワイヤレスの通信速度に制限があるので、大容量データの移行には不向きですがある種の機器では一般化しています。
私たちに一番馴染みがあるのが、iPhoneでiOS12.4以降で使用できるようになった「クイックスタート」によるデータ移行です。パソコンを持たないスマホ保有者も多いことから、この移行ソフトはかなり洗練されたものになっています。
(参考記事:iPhoneデータ移行)
この方法で確認しておくべきことは、
- 移行ソフトがPeer-to-Peerデータ移行に対応しているか
- 通信速度は古い方の機種のWi-Fi規格までしか出ない
という点です。
MacBookの移行に利用できるMacOSの標準ツール「移行アシスタント」は、ワイヤレス接続によるPeer-to-Peerのデータ移行にも対応しています。しかし、移行元・移行先のマシンのスペックが違いすぎる場合、正常に動かない場合があるようですので注意が必要です。
2.直接接続ー有線接続
マシン同士を有線ケーブルで直接つなぎます。これは、データ転送速度が速く、バックアップのための時間もかからないので、実現できれば、データ移行の時短に非常に有力な手段です。
発売時期の大きく異なるマシン同士をケーブルで直接接続する場合、以下の点を確認する必要があります。
- 新旧機種の外部接続ポートが異なる規格の場合、変換ケーブルを用意できるかどうか
- 移行ソフトがPeer-to-Peerデータ移行に対応しているか
こちらも、ワイヤレス直接接続と同様に、「通信速度は古い方の機種のUSB通信規格までしか出ない」という点にも注意が必要です。
3.バックアップ方式ーワイヤレス接続
iCloudやDropboxなどのクラウドストレージにバックアップを取得し、新しいマシンにリストアする方法です。
「クラウドストレージにデータを保管するときのデータ単価は、外付けSSDやHDDのデータ単価より高額」という固定観念をもっていましたが、調べてみるとそうでもないようです。
データ容量 | 価格 | 1TBあたり単価 | |
iCloud | 2TB | 1,300円(月額) | 650円(月額) |
Dropbox Plus(月間払い) | 2TB | 1,500円(月額) | 750円(月額) |
外付けHDD | 1TB | 5,875円 | 5,875円 |
外付けSSD | 1TB | 10,980円 | 10,980円 |
外付けストレージの参考価格:
外付けHDD: BUFFALO ポータブルHDD (1TB: HD-PCG1.0U3-BBA)
外付けSSD: Crucial X6 外付け SSD (1TB: CT1000X6SSD9)
たしかに、1年以上の長い期間利用するのであれば、HDDやSSDのような物理的なストレージを購入するほうがお得です。
しかし、iCloudやDropboxで1ヶ月だけ契約し、データ移行が終わったら契約終了とすれば、1TBあたり1,000円以下でデータ移行ができます。これは物理的なものを増やしたくない人には検討の価値があります。
ただし、ネットワーク経由では 有線接続に比べデータ転送速度は遅くなります。また光回線のネットワークの速度自体が高速でも、データーセンター側の事情で時間がかかる場合もあります。例えばMicrosoftのOne Driveのように大容量データの保管に異常に長時間かかるクラウドストレージもありますので注意が必要です。
4.バックアップ方式ー有線接続
外付けディスクに古いマシンからバックアップを取得し、それを新しいマシンにリストアする方法です。パソコンのデータ移行の方法としてはもっとも古典的であり、多少の面倒さはありますが、途中経過もわかるので確実性はあります。
バックアップソフトは、イメージバックアップ/ファイルバックアップ、有料/無料と幅広い選択肢の中から選べます。
普段からバックアップをとる習慣がある方は、新しい機種にデータをリストアするだけなので、非常に短時間で移行が可能となります。
一方、普段からバックアップを取得していない方は、HDDやSSDなどの外付けディスクを購入しなければならないというデメリットがあります。
移動するデータをきめ細かく選び、進捗を確認しながらデータ移行することができる点はメリットとなります。
MacBookのデータ移行:おすすめの方法は?
MacBookのデータ移行方法には4つの選択肢があることがわかりました。
どの方法が適切かは、MacBookの移行をしたい人が
- どんな機材やソフトをもっているか?
- データ移行のために追加予算をかけられるか?
- どのくらい早く移行したいか?
によって変わります。
私の場合は、
- 外付けSSDストレージをもっている
- 追加予算はかけたくない
- 数時間以内に移行を完了させたい
という要件がありました。
その場合、どのような手順が適切でしょうか?
実際に行った移行手順の詳細、トラブルに遭遇した場合の回避策については、以下の記事で紹介します。