Macキーボード選びに困ったら読むべし【2022年3月】Mac用キーボード最新情報

Mac活用

昔、Macのキーボード環境は、Apple純正品とサードパーティ製品をあわせても貧弱と言われていました。
Apple純正品は価格が高い割に、使い勝手が今ひとつ。
Mac向けのサードパーティ製品はほとんどない。

しかし、最近では、Mac専用キーボードを出し始めているメーカーもあるようです。
2022年春時点のMac用キーボードの最新事情をレポートします。

1.Apple公式サイト掲載製品
2.サードパーティ製品 (Mac用)
3.サードパーティ製品(Windows用)

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1.Apple公式サイト掲載製品

Apple純正キーボードは、長らく「Magic Keyboard」という名称で提供されてきました。ただ、このキーボードの使い勝手が値段の割に今ひとつでMacユーザーの間でも不人気だったようです。

2021年、Apple公認のキーボード事情に2つの変化がありました。

1つは、純正品ではない、Logicool社製のKeys-to-Go Ultra Slim Keyboardが2021年2月から公式サイトで販売開始されたこと。

もうひとつは、2021年8月から、iPhoneでおなじみの、指紋認証機能であるTouchIDを搭載したMagic Keyboardが販売開始されたことです。

Logicool Keys-to-Go Ultra Slim Keyboard

Appleの公式サイトに、純正品ではなくサードパーティ製品が掲載されるのも異例ではないでしょうか?

Apple公式サイトでは、9,768円(税込)で、Logicoolのサイトでは、9,350円(税込)で販売されています。(2022/3/26現在)

Apple純正のMagic KeyboardがUSB-C – Lightningケーブルで有線接続するのに対して、このキーボードはBluetooth接続です。

携帯性はよいとおもいますが、執筆活動を長く行う方にはあまりおすすめできません。

Bluetooth接続は、キータイピングへの反応性が悪く、遅延が起きることがあるからです。

キータイピングへの反応速度は、速い順から

(USB有線接続)>(USBワイヤレス接続)>(Bluetooth接続)

となります。

タイピングスピードが速い方はできるだけ有線接続をおすすめします。

Touch ID搭載Magic Keyboard(Appleシリコン搭載Macモデル用)

このキーボードはAppleシリコン、いわゆるM1チップを搭載したMacにしか対応していません。
右上のボタン(従来の電源ボタンの相当する箇所)にTouchIDセンサーが組み込まれています。

テンキー付きで税込20,800円、テンキーレスでも税込15,800円。
キーボードだけにかける金額としては、ちょっと初心者にはためらわれる金額です。

東プレやフィルコのような高級キーボードメーカーの製品と比べてしまうと、費用対効果で見劣りがします。

以上を含めて、Apple社の公式ページに記載されているキーボード5種類を以下にリストします。

機種名・概略仕様
価格(税込)
Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)
Appleシリコン搭載Macモデル用
色:白/黒
キー配列:日本語JIS/ 英語US
20,800円
Touch ID搭載Magic Keyboard
Appleシリコン搭載Macモデル用
色:白
キー配列:日本語JIS/ 英語US
15,800円
Magic Keyboard(テンキー付き)
キー配列:日本語JIS/ 英語US
13,800円
Magic Keyboard
キー配列:日本語JIS/ 英語US
10,800円
Logicool Keys-to-Go Ultra Slim Keyboard
Bluetooth
高さ: 137mm
幅: 242mm
奥行き: 6mm
重量: 180g
9,768円

2.サードパーティ製品 (Mac用)

長らく、Mac専用キーボードには、あまり良い製品がない状態が続いていました。

特に高級キーボードを使いたい場合には、Windows用キーボードをKarabinar-Elementsのような裏技をつかって利用するしかありませんでした。

参考記事)Mac+Windowsキーボードの悩みはこれで解決!秘伝 Karabiner-Elementsの設定法

ところが、2019年4月に、高級キーボードメーカーの東プレがMac専用キーボード「Realforce for Mac」を発売して状況が変わりました。Mac向け「REALFORCE」がついに発売。(マイナビニュース: 2019/4/15)

ただ、どれも2万円以上する機種ばかりですので、なかなか簡単には手を出しづらい状況です。

主要なキーボードメーカーを調べてみると、依然Windows用キーボードのほうが主流を占めています。

以下は、メーカーのホームページに記載されていたMac専用、もしくはWindows/Mac両対応キーボードの種類の数です。(2022.3.26現在)

Bluetooth対応機種も含めるともっと多くの製品が出回っていますが、キータイピングへの反応の鈍さからあまりおすすめはしません。そのため以下では、USB有線接続、もしくはUSBレシーバー対応機種のみ カウントしています。

メーカー
Windows用
Mac用
備考
32
22
USB接続のみ販売/Mac専用
多数
N/A
「Macモード」搭載の機種もある
10
11*
有線/USBレシーバー対応機種のみの数
41
4*
有線接続機種のみの数
12
4*
有線接続機種のみの数

*ほとんどが Windows/Mac兼用機種

これをみると、高級キーボードの東プレ以外は、明確にMac専用をかかげた製品はほとんどありません。

廉価版キーボードを提供するロジクール、サンワサプライ、エレコムにおいて「Mac対応」と謳ったものは、ほとんどWindows/Mac兼用モデルとなっています。(上記 Logicool Keys-to-Go Ultra Slim Keyboard を除く)

高級キーボードで東プレと双璧をなし、幅広い選択肢を提供しているフィルコがMacキーボードを提供していないことは、Macユーザーにとって大きな痛手です。「Macモード」というものを搭載し、Macに接続して動作する機種もあるようですが、すべての機種・OSで動作することを保証しておらず、若干の不安は残ります。

3.サードパーティ製品(Windows用)

Windowsパソコン向けには、幅広い選択肢が提供されています。

私も1台もっていますが、たとえば、FILCO Majestouch2 などは、東プレのMac専用キーボードの約半額、11,000円程度で購入できます。(2020/5購入)

FILCO メカニカルキーボード Majestouch 2 Tenkeyless 茶軸・テンキーレス・かなあり ブラック FKBN91M/JB2 [FKBN91MJB2]

価格:11,251円
(2022/3/29 00:08時点)

問題は、Windowsパソコン向けに用意されている高級キーボードの幅広い選択肢が、そのままではMacユーザーが利用できないことです。

短時間の作業だったり、携行性を重視するのであれば、あまりキーボードにこだわる必要はないかもしれません。

しかし、長時間にわたる執筆作業や、もともとキーストローク(キーを押す指の力)が強い人の場合、手が疲れたり、指が痛くなったりすることがあります。その場合は、やはり高級キーボードを検討したほうがよいでしょう。

ただ、これには裏技があります。

Karabinar-Elementsというフリーソフトウェアを使うと、WindowsキーボードをMac用として使うことができるのです。
その方法については、こちらの記事で紹介します。

Mac+Windowsキーボードの悩みはこれで解決!秘伝 Karabiner-Elementsの設定法

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