タブレット端末と聞いて、真っ先に思う浮かべるのが”iPad”です。デザインも洗練されており、お金に余裕があれば誰もがほしいと思うでしょう。しかし、価格もそれなり高く、種類もたくさんあるため、初心者は機種選びに戸惑ってしまいます。初心者向けにiPadの選び方を解説します。
- 初心者を混乱させるiPadの種類の多さ
- iPadの比較
- 「iPad」と「iPad mini」の違いは?
- 画面サイズ
- CPU性能
- Apple Pencil対応
- 「iPad 第9世代」と「iPad 第10世代」との違いは?
- 「iPad(第9世代)」と「iPad Air」の違いは?
- 「iPad」と「iPad mini」の違いは?
- iPadの「世代」って何?
- Apple Pencil 第2世代への対応
- ”Apple Pencil 第2世代”対応のiPadをお買い得に手に入れる方法
初心者を混乱させるiPadの種類の多さ
「iPad」をネットで検索すると多数の機種が表示されます。例えば以下のようなものです。
2022 Apple 10.9インチiPad (Wi-Fi, 64GB) (第10世代) | 2021 Apple iPad mini (Wi-Fi, 64GB) |
Apple iPad Air 2 Wi-Fi + Cellular 64GB | Apple iPad Pro 12.9 インチ (第1世代) Wi-Fi + Cellular 256GB |
初心者には、これらの違いがまったくわかりません。
iPadをはじめて選ぶ人がもつ疑問は以下のようなものです。
- 「iPad/iPad Pro/iPad Air/iPad mini」の違いは?
- 「第○世代」って何?
- 「Wi-Fi」と「Wi-Fi + Cellular」の違いは?
順番に解説していきます。
iPadの比較
まず最初にもつ疑問は、iPadにはどんな種類があるのかです。
iPadをAppleのiPad公式サイトで見ると、5種類もあります。
製品名だけでも「iPad」「iPad Pro」「iPad Air」「iPad mini」の4種類あります。
それぞれの違いは何でしょうか?
一番左のiPad Proはその名の通り「プロ向け」なので、もっとも性能も高く価格も高くなっています。
iPadは、「サイズが大きいものが性能も高く、価格も高い」と思いこんでいたのですが、iPad Pro以外の残りの機種についてはそのルールは当てはまらないようです。
価格が一番安いものは、右から2番目の「iPad (第9世代)」の 49,800円。
この機種を基準に比較することで、自分に合った機種が選べそうです。
さっそく比較してみましょう。
「iPad」と「iPad mini」の違いは?
はじめに、一番安い「iPad(第9世代)」と右隣の「iPad mini」を比較します。
iPad(第9世代) | iPad mini | |
ディスプレイ | 10.2インチ | 8.3インチ |
種類 | Retina | Liquid Retina |
チップ | A13 | A15 |
カメラ | 8MP広角 | 12MP広角 |
Apple Pencil | 第1世代 | 第2世代 |
コネクタ | Lightening | USB-C |
価格(64GB) | 49,800円 | 78,800円 |
これら2機種の最大の違いは、「画面サイズ」、「CPU性能」、「Apple Pencil」の3点です。順番にみていきます。
画面サイズ
画面・本体のサイズについては、用途や好みで最適なものが変わります。
非常に主観的な感想になりますが、8.3インチのiPad miniは「トートバッグに入るくらい携帯性に優れているが、授業でノートを取ったりするときには、小さすぎて少々不便」というサイズです。
逆に 10.2インチのiPadは、「大学ノートと同じサイズで、頻繁にノートを取る人には非常に便利」なサイズです。
CPU性能
どのくらいのCPUであればストレスなく利用できるかは、用途や個人差があるので一概には言えません。より客観的な数字でみるにはiOS PassMark RatingやiOS Devices – CPU Mark Ratingを参照するのがよさそうです。
以下は iOS CPU Markからの引用です。数字の大きいほうが性能が高いものになります。
チップ | iOS CPU Mark | |
iPad 9 (WiFi) | Apple A13 Bionic | 6769 |
iPad mini 6 (WiFi) | Apple A15 Bionic | 9511 |
A13チップに比べ A15チップのほうが 1.4倍くらい性能が良さそうです。
Apple Pencil
「Apple Pencil」が「第1世代」か「第2世代」かで利便性にかなり違いがでます。
詳細は以下の記事に詳しいので参照いただきたいのですが、大事な点は 第2世代のApple Pencilは、
「充電がしやすく、紛失しにくい」ということです。
第1世代 | 第2世代 | |
キャップ | あり | なし |
充電 | キャップを外してLighteningコネクタから(キャップが紛失しやすい) | 側面にマグネットで取り付け(自動的) |
iPadのApple Pencil、第1世代と第2世代の違いは? – iPadパソコン化講座
「iPad 第9世代」と「iPad 第10世代」との違いは?
同じiPadでも新しい機種になれば性能は良くなるのでしょうか?
「iPad第9世代」と、それよりあとに発売された機種「iPad 第10世代」を比較します。
CPU性能については、さきほどとおなじように、iOS Devices – CPU Mark Ratingからベンチマークの数字を引用しています。
iPad(第10世代) | iPad(第9世代) | |
ディスプレイ | 10.9インチ | 10.2インチ |
種類 | Liquid Retina | Retina |
チップ | A14 | A13 |
iOS CPU Mark | 8993 | 6769 |
カメラ | 12MP広角 | 8MP広角 |
Apple Pencil | 第1世代 | 第1世代 |
コネクタ | USB-C | Lightening |
価格(64GB) | 68,800円 | 49,800円 |
この2機種の最大の違いは、乱暴な言い方をすれば「ディスプレイサイズが多少大きくなった」くらいかもしれません。
CPU性能も A13からA14に変わり、1.3倍くらいになっていますが、残念ながら「iPad 第10世代」はApple Pencil 第2世代に対応していません。
「Apple Pencil 第2世代」を利用したい場合には、次に比較する「iPad Air」を検討する必要があります。
「iPad(第9世代)」と「iPad Air」の違いは?
iPad Airは、iPadよりも性能が高いタブレットです。
最新のiPad Air (第5世代)をiPad(第9世代)と比較すると、価格は2倍近くになりますが、CPU性能は2倍以上、「Apple Pencil 第2世代」対応など、価格に見合った非常に使いやすいタブレットに仕上がっています。
iPad(第9世代) | iPad Air (第5世代) | |
ディスプレイ | 10.2インチ | 10.9インチ |
種類 | Retina | Liquid Retina |
チップ | A13 | M1 |
iOS CPU Mark | 6769 | 14902 |
カメラ | 8MP広角 | 12MP広角 |
Apple Pencil | 第1世代 | 第2世代 |
コネクタ | Lightening | USB-C |
価格(64GB) | 49,800円 | 92,800円 |
しかし、10万円近いものは、衝動的に買える金額ではありません。古い機種を選べば、もう少し安価に買えるのではないかと考えるのは自然な流れです。
次によりお手頃価格のiPadを手に入れるために、iPadの「世代」について調べてみます。
iPadの「世代」って何?
iPadを検索すると「第○世代」という言葉をよく目にします。
Appleは春と秋の年2回、新製品発表を行いますが、iPadについても「iPad/iPad Pro/iPad Air//iPad mini」の4機種のどれかについて、新製品が発表されています。
下記は直近4年間のiPad製品の発売時期と「世代」についてまとめたものです。
情報ソースは、こちらのサイトを参考にさせてもらいました。
iPadについては毎年秋に、iPad AIrは、1年半に一度、新製品が発売されています。一方、iPad miniや iPad Proについては、一定期間ごとではなく、変則的な新製品リリースとなっています。
Apple Pencil 第2世代への対応
さて、これらの機種の中で、さきほど話題に出ていた「Apple Pencil 第2世代」に対応した機種はどれでしょうか?
Appleの公式ページによると、「Apple Pencil 第2世代」は以下の機種で利用できます。
- iPad mini (第 6 世代)
- iPad Air (第 4 世代以降)
- iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代以降)
- iPad Pro 11 インチ (第 1 世代以降)
「Apple Pencil 第2世代」は、2018年11月に発売されたものですが、当初はiPad Proでしか利用できませんでした。
2020年以降になって iPad AirやiPad miniが「Apple Pencil 第2世代」に対応するようになりました。
しかし、いまだに本家 iPadだけは、「Apple Pencil 第1世代」のままです。
「Apple Pencil 第2世代」への対応(黄色セルが対応) |
この表をみると、「Apple Pencil 第2世代」に対応した機種で世代をさかのぼると、
- iPad Air (第 4 世代)
- iPad Pro 11 インチ (第2世代)
あたりが、型落ちで価格が安くなりお買い得になっている可能性があります。
しらべてみましょう。
「Apple Pencil 第2世代」対応のiPadをお買い得に手に入れる方法
iPadは中古の良品にめぐりあうのはなかなか難しいですが、1つの方法はAppleの整備品を狙うことです。
Amazonなどのネットショップを探すよりも、Apple公式の iPad整備済製品サイトをこまめに確認することをおすすめします。
私が確認したときは、iPad Air (第 4 世代)の整備済製品が 69,800円で販売されていました。(2023/1/13時点)
まだ購入するか決めきれない、レンタルして試してから購入を決める方法があります。
iPadをレンタルできる会社については別の記事で紹介します。