ふるさと納税、特に冷凍の返礼品を頼みすぎると、家庭用冷蔵庫の冷凍庫がパンクします。
特に年末の駆け込み寄付が終わり、新年が明けたときが要注意です。
返礼品が大量に届く前に選んでおきたい、セカンド(2台目)家庭用小型冷凍庫のおすすめについて調査しました。
昨年12月は、ふるさと納税の寄付控除上限額を使い切れるよう、大量の食材をゲットしました。
評判の良い、おいしそうなものを選んでいくと、どうしても冷凍保存のものが多くなってしまいます。
ハンバーグ、長崎ちゃんぽん&皿うどん、うなぎ、中華食材、魚の西京漬け、モツ煮込み、アップルパイ・・・などなど。
多いものは4−6食分入っており、これらをすべて受け入れられるほど、我が家の冷蔵庫の冷凍室は容量がありません。ここに先の冷凍品が大量に流れ込んできたら完全にアウトです。
早急に冷凍庫の追加容量を確保する必要があります。
意外と狭い?家庭用冷蔵庫 冷凍庫の容量は
必要な容量の計算例
2台目として買いたい:家庭用小型冷凍庫の選び方
・ドア開閉方式
・冷凍方式
2万円台の機種のおすすめは?
・右開き(直冷式)
・上開き(直冷式)
・参考)右開き(ファン式)
意外と狭い?家庭用冷蔵庫 冷凍庫の容量は
実は、通常の家庭用冷蔵庫の冷凍室は、意外と容量がありません。
定格内容量が500L弱の冷蔵庫でも、製氷室を除き、冷凍食品が実際に保管できる容量は70L程度しかないのです。
例を挙げます。
我が家の冷蔵庫は、2008年に発売されたパナソニックのNR-E433T。
定格内容量が427Lなので、冷凍室もそこそこ容量があるように思いがちですが、新鮮凍結ルーム23Lと冷凍室 90Lをあわせた、”冷凍室”のカタログ上の容量は 113L。
しかし中の仕切り板などがあり、実際に冷凍食品を保管できるスペースは 14L + 58L=72L分しかありません。
戸建てはともかく、普通のマンションでは、それほど大きな冷蔵庫は置けません。冷凍庫の大きさ(幅・高さ・奥行き)はおのずと限られてしまいます。
最新式の冷蔵庫を購入しても、冷凍室の容量は大きく増えるわけではないようです。
技術革新でコンプレッサーなどが省スペース化し、冷凍室の容量が増えているのでは?と期待したのですが。
13年経過しても同じ定格内容量の冷蔵庫では、冷凍室のスペース合計はほとんど変わりありません。(もちろん、省エネ性能などは格段に上がっていると思います。)
メーカー
|
Panasonic
|
三菱電機
|
型番
|
NR-E433T
|
MR-B46H
|
発売
|
2008年
|
2022年
|
定格内容積
|
427L
|
455L
|
大きさ
|
600×奥659×1798mm
|
600x奥699x1821mm
|
冷蔵室
|
214L(チルドルーム22L)
|
239 L(チルドルーム20L)
|
製氷室※1
|
13L<6L>
|
22 L<5L>
|
新鮮凍結ルーム※1
|
23L<14L>
|
26L<15L>
|
冷凍室※1
|
90L<58L>
|
81L<54L>
|
野菜室※1
|
87L<60L>
|
87 L<59L>
|
※1 <>内の数字は食品収納スペースの目安
必要な容量の計算例
この70L程度の冷凍室の中に、食材はどのくらい入るのでしょうか?
ふるさと納税の返礼品を入れるのに必要な冷凍室の容量を計算してみました。
ふるさと納税のサイトで申し込むときに、商品サイズまで書かれていることは稀です。
しかし、過去にもらったことがあるものは、だいたいの大きさがわかります。
そうした情報から、必要な容量を計算すると以下のようになりました。1L = 1,000 平方cmです。
横(cm)
|
縦(cm)
|
厚さ(cm)
|
単品容量(L)
|
個数
|
全体容量(L)
|
|
長崎ちゃんぽん
|
15
|
20
|
8
|
2.4
|
2
|
4.8
|
皿うどん
|
15
|
20
|
10
|
3.0
|
2
|
6.0
|
アップルパイ
|
8
|
12
|
8
|
0.8
|
12
|
9.2
|
中華食材
|
15
|
20
|
3
|
0.9
|
5
|
4.5
|
ハンバーグ
|
12
|
15
|
2
|
0.4
|
6
|
2.2
|
モツ煮込み
|
15
|
20
|
3
|
0.9
|
5
|
4.5
|
魚西京漬け
|
8
|
12
|
2
|
0.2
|
12
|
2.3
|
うなぎ
|
15
|
20
|
2
|
0.6
|
2
|
1.2
|
食宅便
|
30
|
20
|
3
|
1.8
|
7
|
12.6
|
47.3 L
|
これら全部を一度に保管するとなると、最低でも容量50L以上の冷凍庫が必要となります。
さきほど調べた家庭用冷蔵庫の冷凍室の容積は 72L。
お子さんのいる家庭なら、アイスやらお弁当用の冷凍食品などが入っているため、冷凍室の常時 2/3は埋まっているとみておいたほうがいいでしょう。そうなると残りの容積は 72L の1/3 の 24Lしかありません。
ここに、こうしたふるさと納税の返礼品を複数いれるのは無理がありそうです。
そうなると、家庭用冷蔵庫とは別に、専用の冷凍庫を確保する必要があります。
そこで、家庭用小型冷凍庫の登場です。
家庭用小型冷凍庫の選び方
冷凍庫には、「ドアの開閉方式」と「冷凍方式」によって、それぞれ2種類の選択肢があります。
家庭用小型冷凍庫を探す場合、とにかく場所をとらない、省スペースであることが重要です。
「場所」というのは、本体が占めるスペースだけでなく、ドアを開閉するときに必要となるスペースも含みます。
開閉方式には、横開きと上開きがあります。
横開き式の場合は、中身が見やすく取り出しやすい反面、ドアをあけるために冷蔵庫前方のスペースを確保する必要があります。また、上部天板が耐熱 100℃、耐荷重30kgになっていますので、電子レンジ等を置くこともできます。もし冷蔵庫の隣に設置するのであれば、バランスを考え、幅50〜60cm程度が適切でしょう。
上開き式の場合は、ドアを開けるためのスペースは必要ないですが、上からどんどん積んでしまいますので、きちんと管理しておかないと底の方に何をいれたかわからなくなるというデメリットがあります。少ない種類のものを大量に保管する場合にはあまり問題になりませんが、少量多品種を保管する場合には注意が必要です。
ドア式(横開き)
|
チェスト式(上開き)
|
|
メリット
|
正面から中身の確認ができる。
冷凍庫の上に物が置ける
|
手前に開閉のためのスペースを必要としない。
構造が簡単なため、横開きにくらべ価格が安め
|
デメリット
|
冷凍庫の手前にドア開閉のためのスペースが必要
チェスト式より価格が高め |
上から中身が確認しづらく、取り出しが難しい
|
冷凍方式には、「直冷式」と「ファン式」があります。「ファン式」は霜が発生しないので、手入れの必要がないというメリットがありますが、直冷式に比べて構造が複雑な分、価格が高くなりがちです。
直冷式
|
ファン式
|
|
メリット
|
パワーが強く、冷却効率がよい
|
霜が発生しないので手入れの必要が少ない
|
デメリット
|
霜が付きやすいため、霜取り作業が必要
|
消費電力が大きめ。
|
2万円台の機種のオススメは?
今回の目的は一度に大量に届く冷凍品を一時的に保管する場所なので、
・必要以上の容量は不要。(大型家電を置きたくない)
・一時保管の目的のためにあまりお金をかけたくない(本体と電気代)
・一時保管目的なので、何度も頻繁に開閉しない。霜取りも苦ではない。
というわけで、まずは価格.comの冷凍庫売れ筋ランキングで価格が安いものから順に見ていきます。
容量が40L以下、価格1万円台の機種もありますが、先に試算した限りでは、「大量の冷凍食品を保管する」という目的を満たせないので、対象から除外します。
容量 60L〜100L超まで、幅50cm前後、高さ 85cm〜100cm程度の機種をさがします。
このカテゴリでは、アイリスオーヤマとハイアールが主流です。
価格は2万円台、重さ30kg前後となっています。
これらはすべて直冷式で、一部機種は霜取りにケアする必要があるようです。
右開きと上開きがありますが、どちらを選ぶかは、置き場所や部屋のスペースとの兼ね合いで決めることになります。
ここで書いてある容量は、ほぼ実際の収納可能容量と考えて良いと思います。大型の家庭用冷蔵庫と異なり、○○室や、プラスチックトレーといった複雑な構造はないので、収納スペースを不必要に奪われないためです。
メーカー
|
型番
|
容量
|
幅
|
高さ
|
奥行
|
重さ
|
開閉式
|
消費電力(年)
|
アイリスオーヤマ
|
60L
|
480
|
850
|
500
|
26kg
|
右開き
|
132kWh
|
|
アイリスオーヤマ
|
85L
|
550
|
845
|
582
|
32kg
|
右開き
|
171kwh
|
|
ハイアール
|
102L
|
500
|
990
|
550
|
34kg
|
右開き
|
193kWh
|
|
ハイアール
|
66L
|
440
|
855
|
560
|
28kg
|
上開き
|
143kWh
|
|
アイリスオーヤマ
|
100L
|
565
|
850
|
523
|
26kg
|
上開き
|
260kWh
|
|
ハイアール
|
103L
|
570
|
885
|
565
|
34kg
|
上開き
|
161kwh
|
それぞれ楽天市場における最新価格は以下のとおりです。右開きと上開きにわけて、容量の小さい順に紹介します。
右開き(直冷式)
容量 60L
メーカー
|
アイリスオーヤマ
|
|
型番
|
||
容量
|
60L
|
|
大きさ
|
480x850x500mm
|
|
重さ
|
26kg
|
|
消費電力(年)
|
132kWh
|
容量 85L
メーカー
|
アイリスオーヤマ
|
|
型番
|
||
容量
|
85L
|
|
大きさ
|
550x845x582mm
|
|
重さ
|
32kg
|
|
消費電力(年)
|
171kWh
|
容量 102 L
ハイアール JF-NU102C
メーカー
|
ハイアール
|
|
型番
|
||
容量
|
102L
|
|
大きさ
|
500x990x550mm
|
|
重さ
|
34kg
|
|
消費電力(年)
|
193kWh
|
上開き(直冷式)
容量 66 L
メーカー
|
ハイアール
|
|
型番
|
||
容量
|
66L
|
|
大きさ
|
440x855x560mm
|
|
重さ
|
28kg
|
|
消費電力(年)
|
143kWh
|
容量 100 L
メーカー
|
アイリスオーヤマ | |
型番
|
ICSD-10A | |
容量
|
100L
|
|
大きさ
|
565x850x523mm
|
|
重さ
|
26kg
|
|
消費電力(年)
|
260kWh
|
容量 103 L
メーカー
|
ハイアール
|
|
型番
|
||
容量
|
103L
|
|
大きさ
|
570x885x565mm
|
|
重さ
|
34kg
|
|
消費電力(年)
|
161kWh
|
価格.comのレビューをみていると、ハイアールについては、低騒音が気になるという人もいるようです。普段いない部屋に冷凍庫を置く場合は問題ないですが、自室に置く場合は注意しましょう。
右開き(ファン式)
参考までに、ファン式・右開きに冷凍庫でもっとも価格が安いものをあげておきます。(2022/4/12現在)
ファン式は、内部構造が若干複雑になるため筐体も大型化しがちで、この機種では高さが1mを超えてしまいます。容量は100L以上です。また、一番価格が安いものでも 3万円台〜になります。
メーカー
|
ハイアール
|
|
|
型番
|
JF-NUF138B | ||
容量
|
138L
|
||
大きさ
|
502x1175x592mm
|
||
重さ
|
38kg
|
||
消費電力(年)
|
370kWh
|
メーカー
|
アイリスオーヤマ |
Amazonはこちら |
|
型番
|
IUSN-12A | ||
容量
|
119L
|
||
大きさ
|
475x1100x635mm
|
||
重さ
|
35kg
|
||
消費電力(年)
|
265kWh
|