10ギガ光回線にはいつ移行すべき?失敗しないためのチェックリスト

10ギガ光回線 光回線の極意

光回線も2ギガから10ギガに手が届くようになってきました。10ギガ回線への移行すべきかどうか、失敗しないためのチェックリストを説明します。

スポンサーリンク

手が届くようになった10ギガ光回線

私がNURO光の契約をした2021年1月の時点では、NURO光の2ギガ回線を体験したときに圧倒的な速さに大変驚きました。しかしあれから2年半が経過し、ふと気づけば10ギガ光回線が一般家庭でも手が届くようになっていました。

昨年秋に 10ギガ回線について調べたときには、まだNURO光 2ギガで満足していましたし、10ギガ回線に移行するには、月額費用面でも、技術的な面でもデメリットが多かったのです。

10ギガの「フレッツ 光クロス」はNURO光と比べておすすめなのか?唯一の注意点は?

しかし、あれから1年が経過し、10ギガ光回線がいよいよ一般家庭でも検討できる状態になってきました。

光回線の主戦場はいよいよ10Gbpsへ。フレッツ光 クロスのひかり電話対応でNURO光はどう迎え撃つ?

10ギガ光回線へ移行すべき人、できる人

さて10ギガ光回線に移行すべき人はどのような人でしょうか?

以下のような項目にすべて当てはまれば、10ギガへの移行を検討しはじめてよい状況になります。

  • 2ギガでも速度が遅くなったと感じる
  • 割引期間が終了した
  • 10ギガ対象地域になった
  • ひかり電話に対応している

2ギガでも速度が遅くなったと感じる

光回線は、契約したてのうちは通信速度が速く、快適でも、年数が経過していくにつれ、速度が遅くなることがあります。 これはベストエフォート形式の通信回線の宿命です。光回線のプロバイダーが光回線を増強しなければ 利用者が増えていくにつれて一人当たり割り当てができる通信量が減ってしまうからです。

かつてのフレッツ光がそうでした。 二年三年と経過するにつれ、利用者が増えることにより速度が遅くなったり繋がりにくくなることが 出てきたのです。 これが私が 2021年にフレッツ光から NURO光に移行した理由です。

同じことが今NURO光に起きつつあります。平均通信速度が落ちてきたり、日中極端に速度が遅くなり、つながりにくくなることがときどきでてきました。おそらく近年の値引きキャンペーンと宣伝によるユーザーの急激な増加によるものと思われます。

NURO光で回線速度が遅いとか、つながりにくくなる時間帯がでてきた場合には、10ギガ回線に移行を考え始めるタイミングです。

通信が遅くなったと感じたときに 同じような通信速度の他のプロバイダーに移行しても意味がありません。 例えばフレッツ光を使っているSo-Netから、 同じくフレッツ光を使っているPlalaに移行しても通信速度の改善はされません。

フレッツ光(1ギガ)が遅いと感じたらNURO光(2ギガ)へ、NURO光(2ギガ)が遅いと感じたらNURO光(10ギガ)か、 フレッツ光クロス(10ギガ)に移行するしかないのです。

割引期間が終了した

光回線の契約は通常「二年契約」「 三年契約」「 契約期間なし」の 大きく3種類に分かれます。 月額割引やキャッシュバックキャンペーンを受けられるのは通常「二年契約」もしくは「三年契約」のため、多くの人は、 この二つのうちどちらかの契約を取るのが普通です。 しかし契約期間が過ぎて自動更新がされた後は通常料金に戻るため、 毎月6000円から7000円を支払うことになります。 こうなると 別の割引キャンペーンや キャッシュバックキャンペーンを受けて、新たにより速い光回線を 契約した方が 同じ料金を払ってもより良いサービスを受けられることになります。

10ギガ対象地域になった

10ギガの光回線に移行したくても、住んでいる地域が10ギガの回線が引かれていなければ移行はできません。残念ながら、現在10ギガの光回線を引ける地域は 大都市部もしくは特定地域に限られています。

フレッツ光クロスでも NURO光でも まだ全国ひろくあまねくサービスを提供できる状態にはなっていません。検討する前に、各社のサイトで

フレッツ 光クロス 提供エリア

NURO光 提供エリア

10ギガ光回線は、まだ限られた地域のみのサービスです。したがっていま移行するとユーザーが少ない分、非常に快適なサービスを受けられます。我が家では、フレッツ光クロスとNURO光2ギガには対応していますが、NURO光10ギガには対応していません。

ひかり電話に対応している

利用者によっては、検討している光回線のプロバイダーが「ひかり電話」に対応しているかどうかも重要なポイントです。

最近は固定電話を持たず 携帯電話だけで 役所への届け出や 連絡先を済ませている人も多くなりました。 しかしかつてNTTの 電話加入権を購入し固定電話を持っていた人は、 光回線に移行した後も その固定電話を ひかり電話に変えて使っていたかと思います。 光回線の移行は、 ひかり電話の移行も伴うため、 移行先の十ギガ光回線が光電話に対応してなければなりません。 これがなかなか厄介で サービスを開始して間がない フレッツ光クロスでも つい最近の2023年5月までひかり電話が提供されていませんでした。フレッツ 光クロスでは 2023年5月31日から「ひかり電話」に対応開始しましたので、移行の障壁は一切なくなりました。

10ギガ光回線へ移行時の注意点

10ギガ光回線に移行を決断する前に以下のような点を再確認することをおすすめします。これは、10ギガに限らず、通常光回線のプロバイダーを乗り換えるときも同じです。

料金プランの確認

プロバイダーの料金を比較するときには、2年間(24ヶ月)の支払い総額、もしくは平均月額料金を計算して比較する必要があります。

月額料金 光回線を利用するための基本料金です。
プロバイダー料金 光回線をNTTから借りうけ、ユーザーに提供するプロバイダーに支払う料金です。通常1,000円強ですが、プロバイダーによっては基本月額料金に含めている場合もあります。
レンタル機器 10ギガのLANポートをもったWi-Fiルーターのレンタル費用です。
光回線の終端装置(ONU)とセットの場合は必須ですが、Wi-Fiルーターだけの場合には、自分で機器を購入すれば不要になります。
契約事務手数料 通常 契約初めての月に3,300円です。
標準工事費 工事費は、戸建てかマンションかで変わりますが 10,000円台〜25,000円程度になります。
値引きキャンペーン 数ヶ月月額料金を割り引く場合、工事費を毎月割引いて実質無料にする場合など様々です。
キャッシュバック 契約後、解約せずに半年〜1年利用したあとに、数万円のキャッシュバックをもらえる場合があります。

実際の計算例は以下の通りです。

1か月目 2~6か月目 7~24か月目 2年間合計
月額料金 6,380 6,380 6,380 153,120
ホームゲートウェイ(N)10ギガ 550 550 550 13,200
契約事務手数料 3,300 3,300
標準工事費 1,100 1,100 1,100 26,400
値引きキャンペーン -6,430 -6,430   -38,580
キャッシュバック -50,000 -50,000
合計 107,440

上記の例では、2年間の平均月額 107,440円 /  24ヶ月 = 4,477円 となります。

ひかり電話の移行について

光回線の移行に伴う「ひかり電話」の移行については、かなり注意が必要です。

光回線のプロバイダーから「ひかり電話」の電話番号を新規に発行してもらった人は、プロバイダーを変えると番号を引き継ぐことはできません。新しい光回線のプロバイダーから新規に電話番号を発行してもらうことになります。

しかし、もともとNTTの固定電話の電話番号を持っていて、それを光回線に移行したときに「ひかり電話」を変えた人は、「アナログ戻し」という手続きを経由することにより、新しいプロバイダーの「ひかり電話」への電話番号を引き継ぐことが可能です。

ただし、NTTの局内回線の工事を伴うため、2,000円から10,000円の費用が別途必要になります。

光電話のアナログ戻しとは?費用・料金から手順、工事内容まで全て解説!

また、ひかり電話の番号移行のタイミングも注意が必要です。私は以前 フレッツ光からNURO光に移行するときに、こんなことがありました。

NURO光の工事は本当に2回?工事が3回になる人はこんな人