取引ツールで選ぶ!Macユーザーを勝利に導くトレード環境を提供するFX会社は?

投資・FX
FX会社は国内だけでも20社以上あります。しかし、Macユーザーにとって勝率アップが可能な快適なトレード環境を提供してくれるFX会社はそれほど多くありません。各社工夫を凝らした取引ツールを提供していても、その多くがWindowsパソコンを対象としているためです。Macユーザーを勝利に導くトレード環境を提供できるFX会社を調べてみました。
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FXの勝率は取引ツールで変わる?

FXの勝率アップには、できるだけ多くの情報が必要です。FXをはじめたばかりのときは、取引ツールの基本的な使い方やFX特有の専門用語を覚えるので精一杯。根拠の弱い、ある意味ギャンブル的なトレードをしがちです。しかし、FXトレードに慣れてくると、より高い勝率を目指して以下のような情報にも気を配るようになります。
  • 取引ツールの種類と特徴
  • 通貨ペアの特性
  • 通貨の強弱
  • テクニカル分析
  • 経済指標
  • ファンダメンタル分析
  • 政治・経済情勢
むしろ、こうした情報武装をしてはじめて、トレードの勝率を高め、FXの世界に本格的に挑めるといっても過言ではありません。(そうでないと、竹槍で戦車に挑む・・・的な状況になりかねません)
さて、実際のトレードにあたっては、ネットでの日々の情報収集はもちろんですが、トレード開始前からトレード終了まで、リアルタイムの情報収集が欠かせません。
取引ツール
トレード中のリアルタイムの情報収集を支援してくれるのが、FX会社から提供される取引ツールです。FXの取引ツールには以下の2つの特徴があります。
  1. FX取引ツールの機能は、FX会社によって大きく異なる
  2. 取引ツールがWindowsパソコンのみを対象にしている場合が多い
特に #2については、Macユーザーにとっては好ましくない状況です。そのため、FX会社を選ぶときにMacユーザーは特に注意が必要です。
それでは、Macユーザーの情報武装を支援してくれる取引ツールには、どのようなものがあるのでしょうか?各FX会社が提供している取引ツールについて見ていくことにしましょう。

スマホで取引する場合

FXにはじめて挑戦するとき、あるいは 始める前にデモトレードを体験するとき、多くのユーザーはスマホアプリから体験するのではないかと思います。そのためか、ほとんどのFX会社がスマホでFXトレードできる専用アプリを提供しています。

以下はDMM FXのスマホ向け取引アプリの例です。特定通貨ペアのチャートと、売り・買いのPrice、数量やトレードルールなど最低限の情報が表示されています。
DMM FXのスマホ取引ツール DMM FX
こうしたスマホアプリでは、表示できる内容は限られています。スマホの1画面では、表示できるチャートは1枚、その他に表示できる情報はスペース的に限られてしまうので、取引ツールとしては優劣はつかないように思います。極論を言えば、スマホでトレードする場合は、どのFX会社を選んでも情報量に大差はありません。
もし、スマホで取引すると決めている場合には、パソコンがWindowsかMacか、というのは気にする必要はありません。取引ツール以外の項目、例えばキャッシュバックやスプレッド、スワップなどの内容でFX会社を決めてもよいかもしれません。

Macパソコンで取引する場合(1)シングルチャート

FXトレードに慣れてくると、勝率を上げるために、取引の判断材料となるより多くの情報が欲しくなります。

例えば、他の通貨ペアの値動き、保有ポジションのステータス、経済指標の発表内容や最新の経済ニュースなどです。それらをチャートや発注画面と同時に表示したい場合、より大きな表示スペースが必要です。そのため、パソコン上で動作する取引ツールが必要となります。

このあたりから FXトレードをするMacユーザーは苦難の道を歩むことになります。
なぜなら、Windowsパソコン向けの取引ツールは、ほとんどのFX会社が提供していますが、Mac用の取引ツールを提供している会社はごくわずかだからです。Macユーザーが利用できるのは基本、Mac OS向けの取引ツール、もしくはWebブラウザ上で動作する取引ツールのみです。
みんなのFXの取引ツール:FXトレーダーの表示例

以下のFX会社は、Webブラウザ、もしくはMac専用のツールを提供しており、Macパソコン上でFXトレードができます。
FX会社 ツール形態 取引ツール名
外為どっとコム Webブラウザ 外貨NEXT NEO Webブラウザ版
みんなのFX Webブラウザ FXトレーダー
SBIFXトレード Webブラウザ WEB NEXT
FXブロードネット Mac専用ツールあり FXブロードネット for デスクトップ
外為オンライン Webブラウザ 外為オンラインFX LS  ダウンロード版
マネースクエア Webブラウザ

どのFX会社のツールも、トレードをするのに最低限の機能は備えています。ただし、チャートは1枚しか表示できませんので、複数のチャートを同時に表示したい場合には、次項「Macパソコンで取引する場合(2)マルチチャート」にあるマルチチャート対応のツールを提供しているFX会社を選ぶことになります。

参考)Macユーザーが避けたほうがよいFX会社

逆に以下の会社は、Macパソコンで取引したいMacユーザーは避けたほうが無難です。Mac上で取引できる専用ソフトもブラウザアプリも提供していないためです。
GMOクリック証券 PLATINUM CHART (チャートのみ提供され、発注はできない)
GMO外貨 Mac上で稼働するツールなし
パートナーズFXnano Mac上で稼働するツールなし
LINE FX Mac上で稼働するツールなし

Macパソコンで取引する場合(2)マルチチャート

さてトレードに慣れてくると、複数の通貨ペアのチャートを同時に何枚も表示したくなります。為替相場がどの通貨を軸に動いているか(通貨の強弱)や、特定の通貨ペアで勝ちやすいチャートパターンになっているかどうかを一目で判別できるからです。
DMM FX プレミアチャートの表示例(6チャート)

DMM FX Premireチャート

実際に、Macパソコンのユーザーが使えて、複数チャートを同時表示可能な取引ツールを提供しているのは、以下の4社です。
FX会社 ツール形態 取引ツール名 チャートの同時表示最大数
LIGHTFX Webブラウザ アドバンスドトレーダー 4
DMM FX Webブラウザ DMM FX PLUS 6
セントラル短資FX Webブラウザ プログレッシブチャート 12
ヒロセ通商 Mac専用ツールあり Mac専用アプリ 20
上記4社のうち、3社はWebブラウザ形態の取引ツールを提供していますが、ヒロセ通商だけは、Mac専用ツールを提供しています。そこで、ヒロセ通商の取引ツールについて少し補足します。
こちらの「パソコンツール一覧」にある通り、ヒロセ通商は、Windows版、Mac版、ブラウザ版それぞれでかなり高機能なツールを提供しています。
LIONFXの取引ツール
同時に表示できるチャートの最大数は、LIGHT FXが4枚、DMM FXが6枚、セントラル短資FXが12枚なのに対して、ヒロセ通商は 最大20枚と抜きん出ています。
あくまで個人的な意見ですが、「FXトレードに習熟するほど、同時に表示したくなるチャート枚数は多くなる」のではないか思っています。トレード経験を積めば、チャレンジしてみたい通貨ペアが増えていきますし、勝ちやすいチャート形状になる通貨ペアは常に一定ではなく、刻一刻と変わるからです。
ディスプレイのサイズ制限もあるので、実際に20チャートを同時に表示するかは、各自のトレードスタイル次第ですが、ヒロセ通商 LION FXの取引ツールは、一度の多くの通貨ペアの状況を把握できるという点において、トレード上の優位点があるかもしれません。

参考)TradingView

プロのトレーダーも使っているツールにTradingViewがあります。FX会社の取引ツールの中にも、TradingViewの一部機能を取り入れているものもあります。TradingViewは無料でも一部の機能が使えますが、もともと有料のツールです。マルチチャートの同時表示もできますが、それには月間数千円〜の費用がかかります。年間契約なら 一番下のEssentialで 月 $12.95 (1タブに2個のチャート)、Premiumは月 $49.95 (1タブに8個のチャート)の料金です。

TradingViewのアップグレード料金

FX取引で、月何万円も稼げている人であれば苦にならない金額かもしれませんが、トレード技術をこれから磨いていこうと努力している人にとっては、少し痛い出費かもしれません。その場合、次項で説明する、無料で利用できるMT4やMT5を選ぶことになります。

Macパソコンで取引する場合(3)MT4, MT5

さて、マルチチャート問題をクリアしたあと、更に快適なトレード環境(しかも無料で)を追求していくと、最終的に行き着くのは、世界標準の取引ツール MT4(MetaTrader4)、もしくはMT5になります。MT4/MT5のメリットとして、一般的に言われているのは以下の3点です。
  1. 自動売買プログラム(EA)を使って自動で取引ができる
  2. 自動売買プログラム(EA)のバックテストができる
  3. 50種類以上のインジケーターを使える

MetaTraderに最初に関心をもつきっかけは、EA(Expert Advisor)と呼ばれる自動売買プログラムが多いのではないかと推測します。「EAで本当に稼げるのか」という点については賛否両論があると思いますが、EAに関する機能を除いても、50種類以上のインジケーターを無料で使えるというのは魅力的です。また、他の人やFX会社が開発したインジケーターを利用することができるのもメリットとなります。

別のきっかけがあるとすると、やはり同時表示できるチャートの最大数でしょう。MetaTraderでは、同時に表示できるチャートの数について、ソフトウェア上の制限事項は見当たらず、理論上は何枚でも表示できるようです。しかし、実際にはディスプレイのサイズやメモリなどのシステム負荷によって チャート20枚くらいが現実的な同時最大表示数かもしれません。

MT4のマルチチャート機能の例(9チャート)

MT4のマルチチャート

ちなみに MT4 と MT5 の違いを非常におおざっぱに説明すると、MT4は「開発が終了したが過去の資産が多いツール」、 MT5 は「動作も快適で、開発継続中。これから発展していくツール」です。詳細な違いについては、こちらの記事などを参照ください。どちらを使えばいい?MT4とMT5の違いを解説 (フィリップ証券)

さて、MT4もしくはMT5の取引環境を提供している国内の主なFX会社は、以下の5社になります。

FX会社 MT4接続 MT5接続 自社専用MetaTrader
FXTF X Winのみ
楽天証券 X Winのみ
JFX X Winのみ
OANDA Win/Mac
フィリップ証券 X Win/Mac

ここで注意点があります。MT4/MT5自体はフリーのソフトウェアで、Windows版も Mac版も存在します。どのFX会社を利用しているかに関わらず、MetaTraderのサイトからダウンロードし、対応しているFX会社のMT4/MT5 口座に接続することができます。( MT4MT5 )

MetaTrader 5MetaTrader5

先の表の中で、「MT4接続」の列に◯がついているのは、使っているMT4がWindows版かMac版かに関わらず 「MT4からのFX口座への接続を受け付けられる」という意味です。FXTFは MT4からの接続のみを受け付け、MT5からの接続には対応していません。一方、OANDAは、MT4からもMT5からもFX口座に接続可能です。

また、「自社専用MetaTrader」の列には、そのFX会社が自社専用のMetaTraderをどのパソコンOS用に提供しているかを表しています。「自社専用のMetaTrader」とは、FX会社が自社で開発したインジケーターを動かせるように改良を加えたMetaTraderです。

FX会社が自社で開発したインジケーターは、FX会社専用のMetaTraderでしか使えないことがあります。そのため、該当のインジケーターを利用したいために、特定のFX会社に口座を開設することもあります。

ここでまた、Macユーザーが不利になる場合があります。

FX会社が独自開発したインジケーターも、Windows版のMetaTraderでしか動作しないことがあるのです。例えば OANDA は、こちらのサイトで MT5 向けのインジケーターを提供していますが、インジケーターのインストーラーが Windows用の.exe形式のため、MacのMT5 にはインストールすることはできません。

あるFX会社が、Windowsパソコン向けだけに、自社専用MT4やその上で動作するインジケーターを提供している場合、Macユーザーは そのFX会社を選ぶことはできないのでしょうか?

この問題に対しては、非常にトリッキーな方法ですが、解決方法があります。

WineskinServerという仮想OSのフリーウェアの上に、そのFX会社の専用MT4(Windows版)とFX会社固有のインジケーターをインストールするのです。そうすれば、MacパソコンでもWindows版のMT4とインジケーターを利用することができます。

設定はかなり大変で根気のいる作業ですが、興味ある方はこちらの記事をご覧ください。

参考記事)macOS 上でWindowsアプリを無料で動かす。WineskinServerの設定方法

まとめ:Macユーザーに最適な取引ツールを提供するFX会社は?

さて、本格的なFXトレードをするときに、同時に表示することが必要なチャートは何枚くらいなのでしょうか?

これは完全に個人のトレードスタイルに依存しますが、もし仮に USD、EUR、JPYの他にGBPとAUDを対象にしているのであれば、 5 x 4 / 2 = 10 通貨ペアを監視対象にすることになります。

ただし、EURGBPは、トレードするというより、EURとGBPの強弱を知るためだけに使っている人もいるので、 主要5通貨をトレード対象にしているなら、10 -1 =9枚が同時表示が必要なチャート数です。

通貨ペア

そう考えると、5つの主要通貨を取引対象としつつ、勝率の高いトレードをするには、

「9チャート以上を同時表示できる取引ツールを提供(もしくはサポート)している」

FX会社を選ぶのがよいことになります。

このようなトレード環境を Macユーザーに提供できるのは以下の7社です。

FX会社 ツール形態 取引ツール名 最大チャート数
セントラル短資FX Webブラウザ プログレッシブチャート 12
ヒロセ通商 Mac専用ツール Mac専用アプリ 20
FXTF Win専用ツール* MT4 制限なし
楽天証券 Win専用ツール* MT4 制限なし
JFX Win専用ツール* MT4 制限なし
OANDA Mac専用ツール MT4/MT5 制限なし
フィリップ証券 Mac専用ツール MT5 制限なし

*Win専用のMT4だが、WineskinServerをつかうことにより、Mac上で動かすことが可能

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余談ですが、

ここまでは、1つの取引ツールで複数のチャート表示機能について調べてきましたが、欲を言えば、画面上に表示したいものはもっとたくさんあります。複数の通貨ペア監視用のマルチチャート表示ツールの他に、実際に取引するツール、為替以外の金融商品の値動きを知るためのTradingView(無料版)、SNSなど・・・

トレーダーが使う4画面のディスプレイ

そのときに必要となるのは、マルチディスプレイ、しかも可能であれば3台以上ですが、Macユーザーにとっては、これも難題の1つです。Macユーザーがトリプルディスプレイをするための方法については以下で調べていますので、参考にしてください。

参考記事)Macパソコンでは3台以上のマルチモニターは難しい?解決する方法は?

 

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