はじめての航空会社ラウンジ|エールフランスのラウンジを体験してみた

エールフランスのラウンジ フランス・海外旅行

飛行機の旅をより快適にするために、多くの航空会社が特別な利用者向けにラウンジでのサービスを提供しています。本記事では、エールフランス航空のラウンジを取り上げ、空港ごとの食事の内容や設備について比較します。

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エールフランスの属するSkyTeam

エールフランス航空は、SkyTeamという航空会社アライアンスに加盟しており、JALが加盟するOneWorldや、ANAが加盟するStar Allianceには加盟していません。

SkyTeamには、20の航空会社が加盟しており、そのうち代表的な航空会社は以下の通りです。

  • デルタ航空
  • エールフランス
  • 大韓航空
  • KLM
  • ベトナム航空
  • ヴァージン・アトランティック航空
SkyTeam加盟航空会社

エールフランスの航空券をもつ人のラウンジ利用条件は、SkyTeamのFrequent Flyerの種類と条件に影響されます。

SkyTeamには2つのFrequent Flyerのレベルがあり、Elite Plusを獲得していないと自社および提携航空会社のラウンジは使えません。

SkyTeam Elite ラウンジ利用不可
SkyTeam Elite Plus ラウンジ利用可能

同じSkyTeamに所属している航空会社でも、空港によって使えるラウンジが異なる場合があります。詳細な情報は、SkyTeam Lounges というページで検索できます。

羽田空港第3ターミナル(JALサクララウンジ)

SkyTeamのLounge Finderで検索するとわかりますが、羽田空港からエールフランスの国際線に搭乗する場合、ラウンジ利用資格がある人(ビジネスクラス・ファーストクラスの搭乗者、およびSkyTeamのElite Plusの会員資格者)はデルタ スカイクラブではなく、JAL国際線のサクララウンジを利用することになります。

これは意外でした。

航空アライアンスとは違う航空会社のラウンジ、しかも評判の良いJALサクララウンジを体験できるのは、うれしいところです。

Haneda JAL SAKURA Lounge

同じSkyTeamのメンバー会社でも、羽田空港では航空会社によって利用できるラウンジが異なるのは興味深いものです。

エールフランスと中国東方航空は JALサクララウンジを使え、大韓航空やベトナム航空は、デルタスカイクラブを使えますが、ガルーダ・インドネシア航空は、TIATしか使えません。

JAL国際線のサクララウンジについては多くの方が記事に書いているのでここでは詳細は割愛します。評判通り、非常に良いラウンジでした。

参考記事:【2025年版】羽田空港国際線JALサクララウンジ

トゥールーズ(TLS)

トゥールーズは、ヨーロッパの航空宇宙産業の中心地として知られ、エアバス本社と主力工場があります。トゥールーズ・ブラニャック空港には、”La Croix Du Sud(南十字星)”という名前の共同有料ラウンジがあり、エールフランスの乗客でラウンジ利用資格がある人は、無料で利用できました。(29ユーロで一般の人も利用できます。利用者が少ない平日などは19ユーロになることも)

La Croix Du Sud の室内 席数はそれほど多くないが、ゆったり座れる椅子やテーブル席、カウンター席があります。
ハムとチーズ ハムとチーズが数種類ずつ。

プラムはヨーグルトに最適

朝早かったのでメニューすべてがでているわけではないようですが、スクランブルエッグとウィンナーはありました。
パウンドケーキ2種と、写真には写っていませんが、バゲットやクラッカーもあります。さりげなくワインが置かれているのはさすがフランスといったところでしょうか。
TLSラウンジの朝食 朝食に選んだのは、クロワッサン、パン・オ・レザン、ヨーグルト、、ウィンナーとスクランブルエッグ、ピーチティーなど。アメリカと違って、フランスの食事は味は全く問題ありません。ポテチは持ち帰りました。

地方空港のラウンジなので、それほど期待はしていなかったのですが、なかなかどうして、朝食・昼食としても十分通用する食事の品質でした。

同じような料金で 羽田空港のTIATなどとは比べ物にならないくらい良いと思います。

パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)

さて、エールフランスの本拠地、パリのシャルル・ド・ゴール空港のラウンジはどのような感じなのでしょうか?羽田空港のJALサクララウンジに匹敵するサービス内容なのでしょうか?早速見てみましょう。

シャルル・ド・ゴール空港にあるエールフランスのラウンジは合計5ヶ所、Terminal 2Fと2Gに一箇所ずつ、Terminal 2Eには Hall K, L, Mの3ヶ所あります。(出典:エールフランス

ただし、東京行きの国際線は Terminal 2Eになるので、実際にはHall K, L, Mのいずれかのラウンジを使うことになります。それぞれの具体的なサービス時間や場所は、Paris Aeroportホームページの「Lounges」で検索できます。

このラウンジのサービス内容ですが、まず結論からいうと、さすがフランスという感じで、すばらしいものでした。

まず目についたのはラウンジ中央に置かれているワインコーナー。シャンパンが何本も冷やされていて、その他に赤ワイン3種類、白ワイン3種類が置かれています。

シャンパンは、Champagne de Saint-Gall ワイナリーの「Le Tradition Brut Champagne Premier Cru」。なかなか良いチョイスです。

白ワインは、シャブリもあり、銘柄は Jean-Marc Brocard ワイナリーの「Domaine Sainte Claire Chablis」でした。

赤ワインで目を引いたのは、Château de Saint-Peyの「Saint-Émilion Grand Cru 
2016」いう銘柄。こちらは vivinoでの評価が 4.2と異常に高く、これを飲まない手はありません。

ワインの品揃えは、他の航空会社ラウンジでは真似できないでしょう。

夕方になると、ワインコーナーの隣にバーカウンターが追加され、バーテンダーが注文したカクテルをその場で作ってくれます。

ワインにあう食べ物も抜かりありません。

オードブル 数種類のチーズ、ハム、パストラミなどワインのつまみとなるオードブルの品揃えはさすがと言えます。

奥の方にはサラダ、ヨーグルト、りんごのすりおろしなどヘルシーなものや、ビーフの煮込みなど温かい食べ物が用意されています。

夕食時ということもあり、シャンパン、赤ワインを飲みながら結構いろいろなものを食べてしまいました。(このあとビジネスクラスの機内食があるというのに・・・(参考記事:エールフランス ビジネスクラス パリ発ー羽田着便 2025年2月

トイレやシャワールームの入口にあるホールの装飾もおしゃれです。

 

ラウンジ一角のモニュメント

このホールは、男女別のトイレやシャワールーム、エステルームへの分岐点となっているのですが、この先のどこかに、最上位クラス「La Premiere」搭乗券の乗客専用特別ラウンジがあるらしいのです。そこには当然、ビジネスクラスを含め、一般の人は入れません。

JALやANAが東京の国際線ラウンジを充実させるように、エールフランスも首都パリの、海外旅行客の最初の接点となる拠点空港では、すばらしいサービスのラウンジを用意しています。

それぞれの国の特徴がでていておもしろいです。他の航空会社の本国 拠点空港のラウンジを見比べてみたくなります。

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