FXの勝率は取引ツールで変わる?
- 取引ツールの種類と特徴
- 通貨ペアの特性
- 通貨の強弱
- テクニカル分析
- 経済指標
- ファンダメンタル分析
- 政治・経済情勢
- FX取引ツールの機能は、FX会社によって大きく異なる
- 取引ツールがWindowsパソコンのみを対象にしている場合が多い
FXにはじめて挑戦するとき、あるいは 始める前にデモトレードを体験するとき、多くのユーザーはスマホアプリから体験するのではないかと思います。そのためか、ほとんどのFX会社がスマホでFXトレードできる専用アプリを提供しています。
みんなのFXの取引ツール:FXトレーダーの表示例 |
FX会社 | ツール形態 | 取引ツール名 |
外為どっとコム | Webブラウザ | 外貨NEXT NEO Webブラウザ版 |
みんなのFX | Webブラウザ | FXトレーダー |
SBIFXトレード | Webブラウザ | WEB NEXT |
FXブロードネット | Mac専用ツールあり | FXブロードネット for デスクトップ |
外為オンライン | Webブラウザ | 外為オンラインFX LS ダウンロード版 |
マネースクエア | Webブラウザ |
どのFX会社のツールも、トレードをするのに最低限の機能は備えています。ただし、チャートは1枚しか表示できませんので、複数のチャートを同時に表示したい場合には、次項「Macパソコンで取引する場合(2)マルチチャート」にあるマルチチャート対応のツールを提供しているFX会社を選ぶことになります。
参考)Macユーザーが避けたほうがよいFX会社
GMOクリック証券 | PLATINUM CHART (チャートのみ提供され、発注はできない) |
GMO外貨 | Mac上で稼働するツールなし |
パートナーズFXnano | Mac上で稼働するツールなし |
LINE FX | Mac上で稼働するツールなし |
Macパソコンで取引する場合(2)マルチチャート
DMM FX プレミアチャートの表示例(6チャート) |
FX会社 | ツール形態 | 取引ツール名 | チャートの同時表示最大数 |
LIGHTFX | Webブラウザ | アドバンスドトレーダー | 4 |
DMM FX | Webブラウザ | DMM FX PLUS | 6 |
セントラル短資FX | Webブラウザ | プログレッシブチャート | 12 |
ヒロセ通商 | Mac専用ツールあり | Mac専用アプリ | 20 |
参考)TradingView
プロのトレーダーも使っているツールにTradingViewがあります。FX会社の取引ツールの中にも、TradingViewの一部機能を取り入れているものもあります。TradingViewは無料でも一部の機能が使えますが、もともと有料のツールです。マルチチャートの同時表示もできますが、それには月間数千円〜の費用がかかります。年間契約なら 一番下のEssentialで 月 $12.95 (1タブに2個のチャート)、Premiumは月 $49.95 (1タブに8個のチャート)の料金です。
- 自動売買プログラム(EA)を使って自動で取引ができる
- 自動売買プログラム(EA)のバックテストができる
- 50種類以上のインジケーターを使える
MetaTraderに最初に関心をもつきっかけは、EA(Expert Advisor)と呼ばれる自動売買プログラムが多いのではないかと推測します。「EAで本当に稼げるのか」という点については賛否両論があると思いますが、EAに関する機能を除いても、50種類以上のインジケーターを無料で使えるというのは魅力的です。また、他の人やFX会社が開発したインジケーターを利用することができるのもメリットとなります。
別のきっかけがあるとすると、やはり同時表示できるチャートの最大数でしょう。MetaTraderでは、同時に表示できるチャートの数について、ソフトウェア上の制限事項は見当たらず、理論上は何枚でも表示できるようです。しかし、実際にはディスプレイのサイズやメモリなどのシステム負荷によって チャート20枚くらいが現実的な同時最大表示数かもしれません。
MT4のマルチチャート機能の例(9チャート) |
ちなみに MT4 と MT5 の違いを非常におおざっぱに説明すると、MT4は「開発が終了したが過去の資産が多いツール」、 MT5 は「動作も快適で、開発継続中。これから発展していくツール」です。詳細な違いについては、こちらの記事などを参照ください。どちらを使えばいい?MT4とMT5の違いを解説 (フィリップ証券)
さて、MT4もしくはMT5の取引環境を提供している国内の主なFX会社は、以下の5社になります。
FX会社 | MT4接続 | MT5接続 | 自社専用MetaTrader |
FXTF | ◯ | X | Winのみ |
楽天証券 | ◯ | X | Winのみ |
JFX | ◯ | X | Winのみ |
OANDA | ◯ | ◯ | Win/Mac |
フィリップ証券 | X | ◯ | Win/Mac |
ここで注意点があります。MT4/MT5自体はフリーのソフトウェアで、Windows版も Mac版も存在します。どのFX会社を利用しているかに関わらず、MetaTraderのサイトからダウンロードし、対応しているFX会社のMT4/MT5 口座に接続することができます。( MT4 / MT5 )
MetaTrader5 |
先の表の中で、「MT4接続」の列に◯がついているのは、使っているMT4がWindows版かMac版かに関わらず 「MT4からのFX口座への接続を受け付けられる」という意味です。FXTFは MT4からの接続のみを受け付け、MT5からの接続には対応していません。一方、OANDAは、MT4からもMT5からもFX口座に接続可能です。
また、「自社専用MetaTrader」の列には、そのFX会社が自社専用のMetaTraderをどのパソコンOS用に提供しているかを表しています。「自社専用のMetaTrader」とは、FX会社が自社で開発したインジケーターを動かせるように改良を加えたMetaTraderです。
FX会社が自社で開発したインジケーターは、FX会社専用のMetaTraderでしか使えないことがあります。そのため、該当のインジケーターを利用したいために、特定のFX会社に口座を開設することもあります。
ここでまた、Macユーザーが不利になる場合があります。
FX会社が独自開発したインジケーターも、Windows版のMetaTraderでしか動作しないことがあるのです。例えば OANDA は、こちらのサイトで MT5 向けのインジケーターを提供していますが、インジケーターのインストーラーが Windows用の.exe形式のため、MacのMT5 にはインストールすることはできません。
あるFX会社が、Windowsパソコン向けだけに、自社専用MT4やその上で動作するインジケーターを提供している場合、Macユーザーは そのFX会社を選ぶことはできないのでしょうか?
この問題に対しては、非常にトリッキーな方法ですが、解決方法があります。
WineskinServerという仮想OSのフリーウェアの上に、そのFX会社の専用MT4(Windows版)とFX会社固有のインジケーターをインストールするのです。そうすれば、MacパソコンでもWindows版のMT4とインジケーターを利用することができます。
設定はかなり大変で根気のいる作業ですが、興味ある方はこちらの記事をご覧ください。
参考記事)macOS 上でWindowsアプリを無料で動かす。WineskinServerの設定方法
まとめ:Macユーザーに最適な取引ツールを提供するFX会社は?
さて、本格的なFXトレードをするときに、同時に表示することが必要なチャートは何枚くらいなのでしょうか?
これは完全に個人のトレードスタイルに依存しますが、もし仮に USD、EUR、JPYの他にGBPとAUDを対象にしているのであれば、 5 x 4 / 2 = 10 通貨ペアを監視対象にすることになります。
ただし、EURGBPは、トレードするというより、EURとGBPの強弱を知るためだけに使っている人もいるので、 主要5通貨をトレード対象にしているなら、10 -1 =9枚が同時表示が必要なチャート数です。
そう考えると、5つの主要通貨を取引対象としつつ、勝率の高いトレードをするには、
「9チャート以上を同時表示できる取引ツールを提供(もしくはサポート)している」
FX会社を選ぶのがよいことになります。
このようなトレード環境を Macユーザーに提供できるのは以下の7社です。
FX会社 | ツール形態 | 取引ツール名 | 最大チャート数 |
セントラル短資FX | Webブラウザ | プログレッシブチャート | 12 |
ヒロセ通商 | Mac専用ツール | Mac専用アプリ | 20 |
FXTF | Win専用ツール* | MT4 | 制限なし |
楽天証券 | Win専用ツール* | MT4 | 制限なし |
JFX | Win専用ツール* | MT4 | 制限なし |
OANDA | Mac専用ツール | MT4/MT5 | 制限なし |
フィリップ証券 | Mac専用ツール | MT5 | 制限なし |
*Win専用のMT4だが、WineskinServerをつかうことにより、Mac上で動かすことが可能
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余談ですが、
ここまでは、1つの取引ツールで複数のチャート表示機能について調べてきましたが、欲を言えば、画面上に表示したいものはもっとたくさんあります。複数の通貨ペア監視用のマルチチャート表示ツールの他に、実際に取引するツール、為替以外の金融商品の値動きを知るためのTradingView(無料版)、SNSなど・・・
そのときに必要となるのは、マルチディスプレイ、しかも可能であれば3台以上ですが、Macユーザーにとっては、これも難題の1つです。Macユーザーがトリプルディスプレイをするための方法については以下で調べていますので、参考にしてください。
参考記事)Macパソコンでは3台以上のマルチモニターは難しい?解決する方法は?