アメリカ旅行をする場合、いつもはamazonで事前に、現地用の格安SIMカードを購入しているのですが、今回うっかり買い忘れてしまいました。急にアメリカ本土でSIMが必要になったときに重宝する”airalo”社のeSIMを紹介します。
アメリカ旅行で重宝する格安SIMカード
海外旅行をするときに、格安SIMカードを日本国内で事前に調達しておくメリットは、アメリカ本土に入国してからデータ通信がすぐに使えるようになることです。
日本で事前にActivate日時を設定をしておき、SIMカードをスマホに挿しておけば、現地到着後、現地のキャリアの電波を拾ったらすぐにデータ通信が使えるようになります。
参考記事)アメリカ本土でデータ通信ができるプリペイドSIMのおすすめは?購入前の注意点も解説
さて今回、amazonで事前購入するのをうっかり忘れてしまいました。明日出発なので、Amazon Primeで発注しても、SIMカードの入手が間に合いません。
急遽、すぐに入手できるeSIMがないか検討することになりました。
すぐに調達できるeSIMは?
アメリカ国内で使えるeSIMは、実は世界各国のMVNO事業者から発行されています。
留学など3ヶ月以上の中長期の利用では、mintmobileなどのデータ無制限の格安SIMが人気です。
しかし、mintmobileは最低初期期間が3ヶ月以上、その後も3ヶ月単位の契約更新なので、今回のように1週間未満の短期旅行には不向きです。
eSIM紹介サイトには、GlobaleSIMなども出てきますが、やはり1ヶ月単位の利用が前提です。
そんな中、一ヶ月未満の短期の旅行で、すぐに使えるeSIMとして見つけたのが”airalo”のeSIMです。
なぜairaloを選んだか?
以下の記事によると、airaloはシンガポールに拠点を構えるAIRGSM社のMVNOサービスで国際ローミングサービスを提供しています。国ごとの「ローカルeSIM」料金プランに加え、国をまたいだ地域全体をカバーする「リージョナルeSIM」や、87カ国どこでも利用可能な「グローバルeSIM」も提供しています。
海外でも安くスマホを使いたい! eSIMで使える国際ローミング専門のMVNOの魅力に迫る (出典: Impress Watch)
こうした国際ローミングを提供するMVNOは、世界各地に多数あります。そうした中、なぜ airaloを選んだか?それは、「Airaloについて」欄に、企業情報やコンタクト先がきちんと書かれている点が信頼に値すると考えたからです。他の国際eSIM提供事業者は、どこの国の企業なのか明記していないところも多数あり、購入前に注意が必要です。
airaloでは、アメリカ向けには、6種類のeSIMが提供されています。
DATA (データ容量) |
VALIDITY (有効期間) |
PRICE 価格(ドル) |
1GB | 7 Days | 4.5 |
2GB | 15 Days | 8 |
3GB | 30 Days | 11 |
5GB | 30 Days | 16 |
10GB | 30 Days | 26 |
20GB | 30 Days | 42 |
airaloのeSIM: 入手と設定上の注意点
airaloのeSIMの購入はネット決済で、購入後すぐに使えるようになります。
国内でamazonなどでSIMカードを購入すると到着まで数日かかります。
amazonでeSIMを購入しても、オンラインですぐにeSIMダウンロード、アクティベートができるわけではありません。eSIMダウンロードに必要な情報が書かれた紙が送られてくるため、やはり数日かかります。
airaloでは決済完了後、QRコードを読みこんですぐにeSIMのダウンロードができます。iPhoneではAPN設定が不要で、すぐにActivateプロセスに入ります。
そのため、日本国内でeSIMをダウンロードすると、米国のキャリア接続先(T-MobileやVerizon)を探しはじめ、ぐるぐるループしてしまいます。その場合、「設定」–>「モバイル通信」で、接続先を探し続けているairaloのeSIMをいったんオフにしておきます。
iPhoneのデュアルSIMでは Android端末と異なり同時に2つのSIMをオンにできません。
airaloのアクティベート作業が始まってしまうと、日本で使っているSIMカードやeSIMに悪影響を及ぼし、国内のデータ回線がつながならなくなってしまうことがあります。(特にMVNO格安SIMの場合)
その場合は、airaloのeSIMをオフ(注:削除ではない!)にしてから、iPhoneを再起動したり、APNの構成ファイルをいったん削除してから再インストールすると、元通り 日本国内で通信できるようになります。
この手のトラブルを避けたい方は、決済だけ日本国内でしておき、eSIMのダウンロードは米国現地に到着後、空港のWi-Fiに接続して作業をつづけたほうがいいかもしれません。その場合、現地で無料で使える公衆Wi-Fiを探さなければならないという点に注意が必要です。
通信速度
airaloは米国本土では、T-MobileかVerizonと契約しています。私の訪問先ではVerizonの電波を拾いました。通信状態の良いところでは通信速度は以下の通り、下り68.3Mbps,上り 12.9Mbpsで十分すぎる速度でした。
しかし、混雑している場所ではつながりにくくなることもありました。これはMVNO格安SIMであれば、価格が安い分、ある程度我慢するしかありません。
データ容量に制限がある
データ容量に制限があるのも心配になります。空港から離れて公衆Wi-Fiがないところで店探しやUberなどを使うと、データ容量がなくなったときにどうしようかと常に不安がつきまとう点はデメリットです。
tabitsuなどが提供しているT-Mobileのプリペイドカードでは、期間の制限はありますが、データ容量の制限はありません。
tabitsuなどが提供しているT-Mobileのプリペイドカードでは、期間の制限はありますが、データ容量の制限はありません。
airaloのデータ使用量は、こちらのサイトで登録時のID, Passwordを入力してログインすれば確認できます。
機内では使えない!
機内でWi-Fiが使えないのも不便に感じた点でした。
こちらの記事に書きましたが T-Mobile純正のプリペイドSIMは、アメリカの主要な航空会社の機内でも繋がります。
airaloの格安SIMには「データ容量に制限がある」「機内で使えない」などのデメリットがあることを考慮すると、時間に余裕がある人は、Amazonで事前に、tabitsuなどのT-Mobile データ無制限 SIMカードやeSIMを購入しておいたほうが安心です。airaloのような即時購入できるeSIMは、プリペイドSIMカードが調達できなかったときの緊急用として割り切ったほうがよいと思います。