アメリカに小包を発送するときに、EMSにするか国際小包にするか、送料と所要日数の兼ね合いで迷うことがあります。EMSと国際小包で実際どれだけ所要日数が異なるのか実際に比較してみました。
アメリカ向けの小包発送方法|種類と料金
米国に留学している学生、単身赴任している家族に日本から荷物を送りたい人もいると思います。個人がアメリカに小包を送ろうとした場合、大きく3つの方法があります。ヤマト運輸の国際宅急便、日本郵便の国際小包、もしくはEMSを利用する方法です。今回 5kgの荷物を米国を送るのに、これら3つのサービスを比較しました。
国際宅急便 | 国際小包 | EMS | |
特徴 | 料金が安い | 速い | |
注意点 | 米国向けには食品は送れない | 時間がかかる | 料金が高め |
国際宅急便は国際小包やEMSに比べて料金が非常に安いです。例えば、縦・横・長さの合計80cm, 5kgまでの場合、6,300円で送れます。しかし、国際宅急便米国には食料品を一切送れないところが難点です。
国際宅急便国別ガイドで、米国を調べると以下のように書かれています。
今回、送るものが食品がほとんどで重量は5kgでした。仕方ないので、国際宅急便はあきらめ、日本郵便の国際小包とEMSで比較してみました。
EMSの場合、重量によって細かく料金が決められています。地域・重量ごとの料金の詳細はこちらの料金表にあります。米国向けの料金体系を抜粋すると以下の通りです。
重量 | 送料 | 備考 |
500gまで | 3,900円 | 以下1kgまで100g増えるごとに料金追加 |
1kgまで | 5,300円 | 以下2kgまで250g増えるごとに料金追加 |
2kgまで | 7,900円 | 以下6kgまで500g増えるごとに料金追加 |
6kgまで | 17,500円 | 以下30kgまで 1kg増えるごとに料金追加 |
30kgまで | 75,100円 |
EMSで 5kgの荷物を送る場合、15,100円となります。
国際小包の場合には、細かい料金表がありません。国内で空港まで輸送する送料と、送付先国で空港から届け先まで輸送する送料が異なるためです。こちらの「料金・日数を調べる」のページで、種類、重量、差し出す都道府県、届け先の国・地域を選択し、計算します。
国際小包で米国向け5kgの荷物を、東京からカリフォルニア州に送る場合には、14,200円となりました。所要日数は、同じカリフォルニア州内でも都市によって異なります。サンフランシスコが8日が目安となっているのにロサンゼルスが6日となっているのは、輸送便がロサンゼルス空港に最初に到着するためと思われます。
ステータス確認の注意点
さて、実際に発送したあとに、実際に荷物がいまどこにいるのか気になります。ここで注意しなければならないのは、日本国内と米国内で追跡できるサイトが異なる点です。
日本国内、空港から発送されるまでは 日本郵便の郵便追跡サービスで確認できます。以下が一例です。
状態発生日 (海外で発生した場合は現地時間) |
配送履歴 | 取扱局 | 県名・国名 |
2023/11/09 11:19 | 引受 | ◯◯郵便局 | ◯◯県 |
2023/11/10 19:00 | 国際交換局から発送 | 東京国際郵便局 | 東京都 |
2023/11/11 14:09 | 国際交換局に到着 | USLAXA | USA |
2023/11/11 14:09 | 税関検査のため税関へ提示 | USLAXA | USA |
ただし、こちらのサイトでは米国内に到着してからの追跡は、完全にはできないか、ステータス更新に非常に時間がかかります。
米国内、税関を通って送付先までのステータスをタイムリーに調べるにはUSPS Trackingのサイトで確認するのがベターです。追跡番号は、日米共通です。こちらのサイトで表示される日時も、日本国内は日本時間、米国内は米国時間となります。
実際の所要日数は?
さて、実際に国際小包とEMSで荷物を送った場合の日数を比較します。
国際小包の所要日数
国際小包で米国カリフォルニア州のある都市に送付した場合、日本時間の11月9日に送付し、米国時間の11月17日(日本時間の11月18日)に到着しました。所要日数は9日間となります。
EMSの所要日数
EMSで米国カリフォルニア州のある都市に送付した場合、日本時間の12月5日に発送し、現地時間の12月10日(日本時間の12月11日)に到着しました。所要日数は6日間となります。
結論:EMSは国際小包より速い?
日本の首都圏から米国カリフォルニア州の都市に5kgの荷物を送った場合、以下のようになりました。
国際小包 | EMS | |
送料 | 14,200円 | 15,100円 |
所要日数 | 9日間 | 6日間 |
送料では国際小包のほうが900円安いですが、その分日数はEMSより3日間余分にかかります。どちらを選ぶかは、料金と所要日数の兼ね合いで決めるとよいでしょう。個人的にはこのくらいの料金差であれば、賞味期限がある食品を送る場合には、より速く到着するEMSを選びます。