7,8,9月と続いた地獄のような猛暑が10月に入って収まり、すごしやすい季節になりました。夏・冬のエアコン需要の狭間のこの時期は、エアコンのお買い得時期とも言われています。これからエアコンを購入する人向けに、カビ防止・空調機能に優れた富士通ゼネラル ノクリアのエアコンのおすすめについて調べてみました。
富士通ゼネラルのエアコンの特徴
エアコンというと、ダイキン、三菱電機の「霧ヶ峰」、日立の「白くまくん」、パナソニックの「エオリア」などが知名度があります。エアコンで、「富士通ゼネラル」や、「Nocria(ノクリア)」と聞いても、ピンとこない人もいるかもしれません。
しかし、富士通ゼネラルのノクリアは、本来の空調機器としての機能をしっかりと抑えた質実剛健なエアコンとして一定の支持を集めています。
最近のエアコンのカタログをみても、「AI◯◯」とか「◯◯おまかせ」といった一見しても何の機能かわかりにくい文字の羅列が多いのでユーザーは混乱します。ノクリアでは、「冷房・暖房能力」といった本質的な基本性能に加えて、「カビ防止」機能に重きをおいています。ノクリア製品について、詳細を調べてみました。
シリーズ別の特徴と価格目安
富士通ゼネラルのノクリアは、2023年発売モデルで以下の6種類のシリーズを展開しています。(総合カタログ)(暖房機能を強化した、ゴク暖シリーズを除く)
それぞれのおおよその価格と人気度を価格.comに掲載されている 2023/10/13時点の情報からまとめたものが以下になります。
シリーズ名 | 価格.comの人気度ランキング | 6畳用の本体価格(税込;円) | 型番(6畳向け) |
Xシリーズ | 1118 | 173,328 | AS-X223N |
Zシリーズ | – | 156,243 | AS-Z223N |
Wシリーズ | 890 | 136,599 | AS-W223N |
Dシリーズ | 630 | 84,762 | AS-D223N |
Vシリーズ | 137 | 59,800 | AS-V223N |
Cシリーズ | 14 | 44,799 | AS-C223N |
価格の差は、装備している機能の違いに由来します。各シリーズと代表的な機能との対応表を簡単にまとめると以下のようになります。
シリーズ名 | 熱交換器加熱除菌 | 空気清浄 | フィルター自動おそうじ | 防カビ送風路 | ハイブリッド気流 |
X | ◯ | プラズマ | ◯ | ◯ | ◯ |
Z | ◯ | プラズマ | ◯ | ◯ | |
W | ◯ | ◯ | ◯ | ||
D | ◯ | プラズマ | ◯ | ||
V | ◯ | フィルター(別売) | ◯ | ||
C | ◯ | フィルター(別売) |
まず、富士通ゼネラルのノクリアがもつ代表的な空調機能がどのようなものか解説したあと、おすすめの機種について紹介します。
富士通ゼネラルのエアコン:主な機能
富士通ゼネラルのノクリアは、空調性能に定評があり、特に「カビ抑制機能」「きれいな空気を届ける」点に特徴があります。主な機能について見ていきましょう。(詳細はこちら)
- 熱交換器加熱除菌
- プラズマ空気清浄
- フィルター自動おそうじ
- 防カビ送風路
- カビ抑制タイマー
熱交換器加熱除菌
特に夏場に冷房や除湿を利用するときに、エアコン内部には水が溜まりやすく、カビや菌が発生しやすくニオイの元になります。
「熱交換器加熱除菌」機能は、エアコン内部で冷房や除湿時に発生する結露水で、汚れを浮かせて熱交換器を洗浄。残った水分を高温加熱することで、エアコン内部のカビや細菌をお湯の力で除菌します。(詳細)この機能は、ノクリアの全機種共通に搭載されています。
プラズマ空気清浄
空気清浄機でもよく利用されている技術ですが、電気集じんユニットが花粉やハウスダストなどの微粒子をプラスに帯電させ、マイナスに帯電させた電極板で吸着して除去します。(詳細)
この機能は、X,Z,W,Dシリーズのみに搭載されています。
フィルター自動おそうじ
フィルターのゾーンごとにメインブラシをセルフクリーンブラシできれいにしながら、フィルターのホコリを除去。お手入れかんたんで、省エネ性の悪化も防ぎます。この機能は、X,Z,W,Dシリーズのみに搭載されています。
防カビ送風路
送風路・風向板に防カビ効果のある材料を採用。風の吹き出し口でも、カビの繁殖を抑制します。この機能は、上位〜中位機種(X,Z,W,Vシリーズ)のみに搭載されています。
カビ抑制タイマー
カビが増えやすい条件になったら、1日1回、自動でカビ抑制運転。熱交換器、送風路やファンを加熱し、カビ菌の成長を抑制します。この機能は上位機種Xシリーズ、Zシリーズのみに搭載されています。
富士通ゼネラルのエアコン:おすすめ機種は?
価格.comのランキング、価格、機能から、おすすめの機種を紹介します。
Cシリーズ
ノクリアのCシリーズは、最も廉価版の機種であり、6畳用の型番AS-C223Nは、価格.comのエアコン人気機種ランキングで 14位と健闘しています。(2023/10/15時点)
AIによる風量・風向調整や、プラズマを使った空気清浄機能などはついていませんが、「熱交換器加熱除菌」機能はついていますので、「カビが生えにくく、空調機能が優れていれば、価格が安いほうがよい」という人にはオススメです。本体サイズも他社の同ランクの機種に比べてコンパクト・スリムサイズになっています。
幅 728mm
高さ 285mm
奥行 250mm
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ちなみに我が家では、2022年モデルのCシリーズ AS-C222M(6畳用)を子供部屋でつかっています。空調機能としては十分です。購入したのは、ヨドバシで68,930円(+工事費 2万円くらい)で少々高値掴みだったかもしれません。
Vシリーズ
ノクリアのVシリーズは、Cシリーズに「防カビ送風路」機能がついた機種です。その他の機能には違いがありません。本体の実売価格は 15,000円ほど高くなるようです。防カビ性能にこだわる方は検討対象になります。こちらもCシリーズと同様にコンパクト・スリムサイズです。
幅 790mm
高さ 293mm
奥行 249mm
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Dシリーズ
ノクリアのDシリーズは、Cシリーズにくらべ、プラズマ空気清浄やフィルター自動おそうじ、人感センサーなどの機能が盛り込まれた機種です。空調性能に更にこだわる方は検討の価値があります。多機能な分、本体価格はCシリーズに比べて 4万円程度高くなり(6畳用の場合)、本体サイズも大きめ(奥行 319mm)になります。
幅 777mm
高さ 250mm
奥行 319mm
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