日本のスマホプランは海外旅行でも利用できる? 海外データ通信料金のキャリア別比較

後悔しない格安SIM

海外旅行や出張に行く機会が増え、海外でスマホを利用したくなることもでてきました。日本で使っているSIMカードをそのまま使って海外でデータ通信ができるスマホの料金プランについて調べてみました。

格安SIMは海外でデータ通信はできない?
海外でデータ通信ができるキャリアの料金プラン

海外でデータ通信ができるおすすめのスマホ料金プランは?

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格安SIMは海外でデータ通信はできない?

スマホのデータ通信プランには、いわゆる”通信キャリア”と呼ばれるMNO(Mobile Network Operator: 移動体通信事業者)が提供するものと、MNOから通信回線を借り受けモバイルサービスを提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator: 仮想移動体通信事業者)が提供するもの、いわゆる”格安SIM”があります。

MNOが提供するSIMは海外でもデータ通信が利用できるものがありますが、MVNOが提供する格安SIMは、基本的には海外でデータ通信はできません。(国際ローミングによる通話は可能なものはあります。)

MNO(移動体通信事業者;いわゆる通信キャリア) MVNO(いわゆる格安SIM)
音声通話 可能 可能
データ通信 可能 不可

MVNOが提供する格安SIMを利用している人が、海外でデータ通信を行う場合は、現地の通信キャリアの回線を利用したSIM(SIMカード、もしくは eSIM)を入手する必要があります。

旅慣れた方や、現地で長期間滞在する人は、現地でスマホプランを契約することもありえます。

しかし、現地に不慣れな短期旅行者の場合には、日本で予めSIMを入手し、事前にActivationの予約をした上で、現地に到着したほうが安心です。人気の渡航先 アメリカやフランスでプリペイドSIMを利用するときの注意点について以下にまとめました。

アメリカ本土でデータ通信ができるプリペイドSIMのおすすめは?購入前の注意点も解説

フランス国内でデータ通信ができるプリペイドSIMのおすすめは?購入前の注意点も解説

海外データ通信ができるキャリアの料金プラン

MNO、いわゆる通信キャリアが提供しているスマホの料金プランでは、海外でのデータ通信に対応しているものがあります。しかし、海外でデータ通信をしようとしたときに、その課金体系は、通信キャリアや料金プランごとに大きく異なります。

MNO4社(NTTドコモ、au、SoftBank、楽天モバイル)の海外でのデータ通信について順番に調べてみましょう。

NTTドコモ

NTTドコモは現在、eximo, irumo, ahamoの3つの料金プランを提供しています。eximo/irumoとahamoでは、海外でのデータ通信の料金について差があります。

eximo/irumoでは、「世界そのままギガ」というプランになります。プランは2種類あり、1日あたり980円のプランか、利用期間に応じて変わるプランがあります。このプランの問題点は、日本で毎月払っている月額料金の他に、費用を払わなければならないことです。

世界そのままギガ

一方、ahamoでは、海外データ通信は月額料金の範囲でカバーされます。つまり、海外でデータ通信をしても、自分が持っているギガの範囲であれば追加料金がかかることはありません。

ahamoの海外データ通信

au

auは現在、au, UQmobile, povoの3つの料金プランを提供しています。

メインブランドの”au”では、「世界データ定額」で海外でもデータ通信ができます。料金はエリア限定&事前予約で 一日490円〜、事前予約がない場合には 一日980円〜となります。

auの世界データ定額

サブブランドのUQmobileでも、auと同じく「世界データ定額」が利用できます。

auの格安SIMである「povo 2.0」では、auやUQmobileとは別の料金体系で、データ通信のギガを「トッピング」という形で事前購入します。料金は一日無制限ではなく、期間・データ容量・渡航先で料金がわかれています。

 povo2.0の海外ローミング

出典:povo 2.0の海外ローミング

SoftBank

SoftBankは現在、SoftBank, Y!mobile, LINEMOの3つの料金プランを提供しています。

メインブランドのSoftBankのユーザーは、「アメリカ放題」が利用できます。このプランは、毎月の月額料金だけで、アメリカ本土とハワイでデータ通信が無制限に利用できるものです(グアム・サイパンを除く)

その他の多くの地域では、24時間3GB 980円の「海外あんしん定額」が利用できます。利用料金は、主要渡航先で 24時間3GB 980円、72時間 9GB 2,940円となります。

Y!mobileでは、SoftBankと同じく「海外あんしん定額」が利用できます。Y!mobileとSoftBankの違いは、アメリカ放題が使えるかどうかです。Y!mobileでは、アメリカ本土とハワイは、データ通信無制限にならず、「海外あんしん定額」の料金体系になります。(出典:Y!mobileの国際ローミング

SoftBankの海外あんしん定額

LINEMOでは、海外データ通信はおすすめできません。「海外パケットし放題」というプランがありますが、非常に高額になるからです。

LINEMOの海外パケットし放題

このプランを利用するくらいなら、海外で利用できるプリペイドSIMを事前にamazonなどで購入しておいて利用したほうが安上がりです。

例えば、アメリカSIMなどを使えば、2,980円で7日間データ通信を無制限で利用できます。

その他の期間、国でのプリペイドSIMの入手は以下の記事を参照ください。

アメリカ本土でデータ通信ができるプリペイドSIMのおすすめは?購入前の注意点も解説
フランス国内でデータ通信ができるプリペイドSIMのおすすめは?購入前の注意点も解説

楽天モバイル

楽天モバイルは1つの料金プランのみです。海外データ通信については、

  • 毎月2GBまでは無料
  • 2GBを超過した場合には、1GB 500円で追加購入

となります。(出典:楽天モバイル

海外でデータ通信ができるおすすめのスマホ料金プランは?

以上をまとめると、以下のようになります。

料金プラン 海外料金プラン名称 費用
NTTドコモ eximo, irumo 世界そのままギガ 1日無制限 980円〜
NTTドコモ ahamo 海外データ通信 保有ギガの範囲内で無料
au au, UQmobile 世界データ定額 24時間 3GB 980円
au povo 2.0 海外ローミング 地域・GBで細かく課金
SoftBank SoftBank アメリカ放題
海外あんしん定額
アメリカは無料
その他の国は一日 980円〜
SoftBank Y!mobile 海外あんしん定額 一日 980円〜
SoftBank LINEMO 海外パケットし放題 2,980円/日
楽天モバイル 楽天モバイル 2GBまで無料
超過1GBごとに500円

毎月払っている月額料金の中で対応できるのは、

SoftBankのアメリカ放題(アメリカ本土、ハワイのみ)と

ahamoの海外データ通信

楽天モバイル(2GBまで)のみとなります。

その他のスマホプランは、海外データ通信には、日数・容量・渡航先に応じて別途料金が発生します。