格安SIMユーザーは要注意!dアカウントで認証エラーがでるときの対処法

dアカウントのログインエラー 後悔しない格安SIM

dアカウントは、スマートフォン、タブレット、パソコンなどでdアカウント対応のサービスやdポイントを利用するときに必要なお客さまIDです。ドコモの回線を持っていない人でも使えますが、格安SIMへの乗り換え時には気をつけなければならないことがあります。dアカウントで発生するログイン認証エラーの原因と解決法について説明します。

スポンサーリンク

dアカウントにログインできない

d払い、dアニメストアなどで利用していたdアカウント。

あるときdアカウントをログアウトして、ログインし直そうとしたら、以下のエラーがでてログインできなくなってしまいました。

エラー [d1100]
エラーが発生しました。
しばらく時間をおいてから、もう一度お試しください。
もしくは、dアカウントを一旦解除し、再度設定してください。

しばらく時間をおいてからログインしてもログインできず。

スマホ側のdアカウント設定アプリで再設定しようとしても、同じエラーメッセージが出続けます。

ほとほと困り果てていたときに、知恵袋のある投稿のやりとりをネット検索で見つけ、無事解決することができました。

dアカウントの認証方法

今回の問題の原因と解決方法を説明する前に、dアカウントの認証方法について先に解説したいと思います。

dアカウントはいくつかの認証方法をもっています。

詳細については、こちらのサイトの「dアカウントの機能について」に書かれていますが、今回の問題解決に関連する、代表的なものについてみてみましょう。

ID・パスワード方式 最も簡単な方法です。IDとパスワードさえ知っていれば、どの端末からでもいつでもログインできます。逆に、ID・パスワードを知ってしまえば本人でなくてもログインできてしまうことになり、最もセキュリティ強度が弱いログイン方法です。
かんたんログイン ID・パスワード方式の変形です。一度ある端末でID・パスワード方式でログインしておけば、同じ端末であれば、2回目からはID・パスワードを入力しなくてよくなります。
生体認証 スマホ、タブレット端末において、指紋などの生体情報でログインするように設定しておけば、ID・パスワードなしでログインできます。
2段階認証 ID/パスワード入力のほかに、アプリでのログイン可否の選択や、セキュリティコードの入力を追加することで、本人以外が不正に情報にアクセスすることを防止する仕組みです。金融機関やクラウドのサービスへのログインによく利用されています。

これらの認証方式とは別に、セキュリティを強化する仕組みとして、「パスワードレス設定」というものも用意しています。

パスワードレス設定
ID・パスワードでの認証を無効化することで、本人以外が、本人の知らないところで不正アクセスをするのを防ぐことができる仕組みです。
スマートフォンの生体認証や画面ロックを使うため、生体認証を設定していることが必要です。

今回は、セキュリティを強化するために「二段階認証」と「パスワードレス設定」の両方を設定していました。

ログインエラーの無限ループ:行っていた設定は?

原因について説明する前に、使っていた端末、設定していた機能についても説明が必要です。

まず、使っていたスマホは、Android端末のOPPO Reno7です。

デュアルSIMをつかっており、通話サービスはHISモバイル、データ通信サービスはmineoを使っています。

先に触れた通り、dアカウントについては、セキュリティを強化するために「二段階認証」と「パスワードレス設定」の両方を設定していました。

「パスワードレス設定」を行っていたため、ID・パスワードによるログインができません。「パスワードレス設定」を解除したくても、そもそもログインができないので何もできないのです。

そして、「二段階認証」を設定していましたので、

「PCでのログイン」 –> 「スマホへの通知」 —>「認証コードの発行」—>「スマホでの認証コードの入力」 –> 「ログインエラー表示」

を無限ループで繰り返すことになってしまいました。

実は、dアカウントのサイトには、エラーコードと対処法の一覧もあります。

このPDFをダウンロードして、該当しそうな箇所を調べてみましたが、解決の糸口にはなりませんでした。

問題となっている “D1100″は、表中の”Dxx00″に該当すると思われますが、2つの対処法のどちらも役立つとは思えません。

対処法1 Wi-Fi接続でプロキシ設定されている場 合、プロキシ設定を解除していただくか、Wi-Fiを切断してspモード接続に切 り替えてください。
対処法2 スマートフォン、またはタブレットの場合 は、dアカウント設定の最新バージョンが あるか備考の手順で確認し、最新バー ジョンがある場合は更新してください。 なお、アップデート一覧に「dアカウント 設定」が表示されなければ更新は不 要です。

dアカウント認証エラーの原因と対処法

dアカウントのログインエラーで、ほとほと困り果てていたところ、ある知恵袋のやり取りをみて、ハッと原因に気づきました。

こちらがそのやり取りです。

Q dアカウントの認証を要求される際、mineo電波で通信していると”D1100″エラーによって再認証が通らず、利用できない状態になります。現在はサブ回線に切り替えることで利用しているのですが、認証のたびに回線の切り替えが必要になり面倒です。なにかよい方法はないでしょうか?
A
dアカウント認証はUSIM番号で認証してます。
SIMを切り替えれば当然認証が切れます。

解決の糸口は、「USIM番号」でした。

USIMカードとは、「Universal Subscriber Identity Module Card」の略で、電話番号など加入者の契約情報が記録されたチップ型のICカードのことです。(出典:ソフトバンク

USIM番号」と聞いて思い当たることがあったのです。

それは、最近「データ通信で使うSIMカードを替えた」ということです。

つまり、

dアカウント認証をしたときのSIMカードと、異なるSIMカードでログインしようとしたから認証エラーになるのではないか?

ということに気づいたのです。

以下のようなことが起きたと考えました。

1 HISモバイルのデータ通信でdアカウントのログイン認証を行う。dアカウントには、HISモバイルのUSIM情報が記録される。
2 mineoを契約し、データ通信だけmineoを使うように設定する。
3 dアカウントをログアウトする。
4 mineoのデータ通信で、dアカウントのログイン認証をしようとする。しかし、mineoのUSIM情報は、dアカウントに登録されているUSIM情報と異なるため、認証エラーとなる

つまり、SIMカードをmineoに変えたことが原因ではないかということです。

この仮説のもと、スマホのデータ通信を、mineoからHISモバイルに戻し、dアカウントにログインを試みたところ、いともあっさりとログインできました。

無事に問題解決です。

dアカウント認証エラーは、デュアルSIMでなくても起こる?

今回は、「2段階認証」「パスワードレス設定」「デュアルSIMにしてデータ通信SIMを変更」という要因が重なり合って問題が複雑になりました。

しかし、データ通信SIMの変更は、格安SIMへの乗り換えでも十分起こりえます。

つまり、乗り換え前のSIMカードで、dアカウントの設定を行い、別の格安SIMに乗り換えたあとにdアカウントをログアウトしてしまうと、今回と同じことが起きる可能性があります。

万が一、セキュリティ設定を強化しようとして、「パスワードレス設定」にしてしまうと、二度とdアカウントにログインできなくなる可能性があります。

ドコモユーザーであれば問い合わせ窓口があるので、解決可能かもしれません。

しかし、ドコモユーザーでない人が、dアカウントを利用する場合には注意が必要です。