価格だけで選ぶと後悔します。通信品質が良い格安SIMの選び方

格安SIMを価格だけで選ぶと後悔するのは、格安SIMに乗り換えたことがある人なら誰でも知っていることです。大事なのは、通信品質、つまり「データ通信の速度とつながりやすさ」ですが、地域や時間帯によって変わるため、だれもが参考にできる統計データはありません。格安SIM選びの失敗をへらすためのノウハウを紹介します。

通信品質が期待できる格安SIMの調べ方
 通信速度が極端に変化するのが格安SIM
後悔しない格安SIMの選び方は？

通信品質が期待できる格安SIMの調べ方

格安SIMを選ぶときによく使われるサイトは、価格.comのSIMカード比較です。ここで調べた情報をもとに検討を始めるのは良いですが、このサイトの欠点は通信速度比較の情報が不足していることです。

この欠点を補ってくれるのが、みんそく（みんなのネット回線速度）の「格安SIMの速度ランキング」と「携帯キャリアの速度ランキング」です。

「格安SIM」といったときに、一般的にはMVNOのものを指すことが多いですが、大手キャリア（NTTドコモ, au, SoftBank）が展開しているサブブランドも対象になりえます。したがって２つのランキングを併用します。

「格安SIMの速度ランキング」・・・MVNO系格安SIM

「携帯キャリアの速度ランキング」・・・大手キャリアのサブブランド（ahamo, povo, LINEMO）

「みんそく」の速度情報の見方

「みんそく（みんなのネット回線速度）」では、ユーザーからの自主申告を受けた回線種別をもとに、ユーザー側の通信速度を測定し記録していきます。

申請者が虚偽の情報を提出している可能性もゼロではありませんが、性善説を前提としています。また、データが多ければ、多少の誤差や虚偽データは統計的に無視できるため、全体としてはある程度参考にできるデータになると判断しています。

さて、「みんそく」のランキングをもとに、全国でサービスを展開している格安SIMの中で、通信品質が良いと思われるものはどれでしょうか？

平均速度が40Mbpsを超えているものは以下の12社になります。 (2023/1/29現在)

測定件数が多ければ多いほど、統計学的な観点から、平均速度はより信頼性が増します。

格安SIM	測定件数	平均速度(Mbps)
ahamo	3,430	155.83
povo 2.0	1,145	81.33
UQmobile	1,578	78.62
日本通信SIM	233	67.97
Y!mobile	763	65.43
nuroモバイル	421	65.39
OCNモバイルONE	497	55.09
LINEMO	449	52.96
J:COM MOBILE	38	50.07
イオンモバイル	105	49.55
IIJmio	635	46.14
mineo	973	40.16