月額費用、キャンペーンの有無、通信速度に注意が向きがちな格安SIM選びですが、初期費用についても注意が必要です。初期費用が無料な格安SIMのおすすめと、初期費用を無料にする裏技を紹介します。
格安SIMは初期費用にも注意が必要|そのワケは?
月額費用、キャンペーンの有無、通信速度などに注意が向きがちな格安SIM選びですが、実は多くの人が見落としがちな点があります。
それが、「初期費用」です。
格安SIMについては、比較サイトやクチコミも多く、検討している人はそれらの事前情報をみて エイヤッ」で決めることも多いと思います。
私は今年後半、UQmobile、HISモバイル、povo 2.0、Y!mobile、楽天モバイル、OCNモバイルONEの6社を実際に契約して試してみました。これら6社の格安SIMを実際に使ってみて思ったのは、
「格安SIMが自分に合うかどうかは使ってみないとわからない」
です。
みんそく(みんなのネット回線速度)で調べたところ、平均通信速度が速かったので契約してみたものの、自分がよく行く場所でつながらない格安SIMもありました。
不幸にも、格安SIMを使い始めたあとに「自分に合わない」とわかった場合、解約することになります。その場合、初期費用が無駄になってしまいます。
初期費用が有料の格安SIMの場合、以下の2つの費用を請求されることになります。
- 事務手数料3,300円
- SIMカード発行手数料(もしくは eSIMプロファイル手数料) 433円
例えば 月間データ容量 3GBで 990円の格安SIMを契約した場合、これらの金額は、3ヶ月分の月額に相当します。
スマホ代を節約しようと思って格安SIMに乗り換えたのに、これでは節約になりません。
主要格安SIMの初期費用比較
節約を考えた場合、できるだけ初期費用がかからない格安SIMを選びたいところです。
格安SIMの初期費用は、会社ごとにどのようになっているのでしょうか?
価格.comの「音声通話SIM一覧」に掲載されている上位10社について、初期費用の有無と金額について調べてみました。
格安SIM | 契約事務手数料 | SIMカード(eSIM)発行手数料 | 料金体系詳細 | |
1 | mineo | 3,300円 | 440円 | 詳細 |
2 | povo 2.0 | 0 | 0 | 詳細 |
3 | LINEMO(ミニプラン) | 0 | 0 | 詳細 |
4 | HISモバイル | 3,300円 | 0 | 詳細 |
5 | 楽天モバイル | 0 | 0 | 詳細 |
6 | UQmobile | 3,300円(注1) | 0 | 詳細 |
7 | IIJmio | 3,300円(注2) | 433円 | 詳細 |
8 | OCNモバイルONE | 3,300円 | 434円 | 詳細 |
9 | ahamo | 0 | 0 | 詳細 |
10 | イオンモバイル | 3,300円 | 0 | 詳細 |
注1)au, povoからの移行の場合は無料
注2)2023/1/31まで期間限定で 2,200円に割引くキャンペーンを実施中
初期費用無料のおすすめ格安SIMは?
上位10社の中で初期費用が無料である格安SIMは、LINEMO、povo 2.0、楽天モバイル、ahamoの4社でした。その中で、初期投資を抑えながら試しに使ってみるには非常によい2社「LINEMO」と「povo 2.0」を紹介します。これら2つの格安SIMについては、「選んで失敗した」ということになっても、実質的には費用がほとんどかかりません。
LINEMO
こちらの記事にもLINEMOの特徴については詳しく書きましたが、LINEMOは初期投資を抑えて試しに使ってみるのには最も良い格安SIMです。
初期費用、変更手数料が無料であるだけでなく、PayPayポイントでのキャッシュバックで、契約開始から6ヶ月(キャンペーン中は8ヶ月)は実質無料となります。
LINEMOのメリット
- 初期契約手数料が無料
- SIMの変更・再発行時の費用が無料
- キャンペーンで8ヶ月間実質無料
povo 2.0
povo 2.0は、auが提供している格安SIMです。povo 2.0が他の格安SIMと異なるユニークな点はその価格体系です。povo 2.0では、必要なものを必要なときに「トッピング」として購入することになっています。トッピングの中身は、「データ24時間使い放題」だったり、「データ追加 3GB (30日間)」だったりします。
つかわないときは購入しなければよく、その場合料金がかからないのが良い点です。そのため、万が一「契約して失敗した」とおもっても、その後はトッピングを購入しなければ、なにも費用はかかりません。
povo 2.0のメリット
- 初期契約手数料が無料
- SIMの変更・再発行時の費用が無料
- 使わない月は、月額0円
その他の格安SIM
「楽天モバイル」も 初期費用・各種手数料が無料ですし、キャッシュバックも提供していますが、回線品質については少々注意が必要です。
生活圏で楽天モバイルの電波が入る人にとっては、魅力的なサービスです。私の場合は、生活圏が楽天モバイルがつながりにくい地域だったため、すぐに解約することになりました。
楽天モバイルは店舗で契約する場合、お試しサービスを提供している場合もあるようです。気になる方は、試してから正式契約をすることをおすすめします。
「ahamo」は、毎月データを20GB近く使う人には魅力的なサービスです。しかし、毎月 3GB程度で済んでいる人にとっては、月間 2,980円はかなり高額なのでおすすめできません。
初期費用を無料にする裏技は?
初期費用が有料である一部の格安SIMには、3,300円を無料にする裏技があります。
それは、amazon経由でエントリーパッケージを購入する方法です。
無料になるのは初期費用3,300円だけで、パッケージ代金や、会社によってはSIM発行手数料がかかる場合があります。
パッケージを提供しているのは、mineo, UQmobile, IIJmio,OCNモバイルONEの4社です。
mineo | UQmobile | IIJmio | OCNモバイルONE |
この方法で無料になるのは、あくまで初期費用3,300円のみです。
契約後に発生する、各種変更手数料は有料です。
この点は、すべての手数料が無料であるLINEMOやpovo 2.0と異なるので注意が必要です。