90日でハングル能力検定試験 5級合格を目指す。果たしてその結果は?

90日で韓国語マスター 90日で韓国語マスター

果たして90日で韓国語をマスターできるのか?90日間 学び続けた韓国語の学力を測定すべく、本日11月10日にハングル能力検定試験を受験しました。90日間勉強した結果はいかに?

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「90日間で韓国語マスター」はじめたきっかけは?

2024年8月からスタートした企画「90日で韓国語マスター」。

この企画は、スマホアプリやタブレット、ChatGPTやYouTubeのようなITツールが発達した今日、どのくらいのスピードで語学を取得できるか知りたくなって始めたものです。

日本人には、中学・高校・大学と合計10年近く英語を勉強したにもかかわらず、英語を話したり、書いたりするのが苦手な人がいます。

一方、来日した外国人の中には、3ヶ月や1年で流暢な日本語を話す人もいます。本人の能力や努力もあると思いますが、基本的に語学の習熟度は、触れて使う量に比例すると考えています。(どんな国でも、どんな学力の人でも自国語は読み書き、会話はできるので)

であれば、その逆も真であり、日本人でも工夫次第で、3ヶ月や1年以内に外国語がそれなりに、読めたり、話せるようになるのではないかと考えたのです。

わかりやすい目標として、3ヶ月、90日間という期限を設定しました。短期間で成果を見てみたかったのと、半年や1年では期間が長すぎて私の根気が続かないように思えたからです。

学習する言語は、日本人にとって学びやすそうな韓国語を選びました。韓国語は、日本語と文法が似ていて、近しい発音の単語も多く、また、K-POPや韓流ドラマで身近に接しやすいからです。

学力を測定するために、公的な試験で一番取りやすいレベルである「ハングル能力検定試験 5級」の合格を目指しました。

韓国政府が公式認定する TOPIK(韓国語能力試験)は、初心者には難しすぎると思い、見送りました。

学習方法を振り返って

3ヶ月の学習を振り返ると以下のような流れでした。
8月(最初の一ヶ月)
学習環境の整備(IT機器、アプリ、テキスト)
9月〜10月下旬
ひたすらDuolingoとノート、単語帳
10月下旬から試験まで
模擬試験 (ChatGPTも活用)
最初の一ヶ月は、最適な学習環境を整えるのに苦労しました。
はじめは、手書きでタブレットで学習しようと思い、Galaxy Androidタブレットを試したり、iPadを購入したりしました。
しかし、平日に落ち着いて机で勉強する時間がとりにくい社会人にとっては、自宅以外でタブレットを使うことはほとんどありません。また、考え方が古いのかもしれませんが、タブレットに記入するより、紙のノートや単語カードに書いたほうが記憶の定着度が高いような気がするのです。
最終的には、タブレットでの学習はしなくなりました。
勉強は、2台のスマホでするのが一番便利でした。スマホ2台であれば、いつでも持ち歩いていますし、重さ・大きさも負担になりません。一方のスマホで、アプリを使い、もう一方で、調べ事をすることもできます。
ノートパソコンは、たまに単語一覧の整理をするのに使いました。
どのIT機器でも、キーボード設定にハングル文字を追加しました。またノートパソコンのキーボードには、ハングル文字のシールを貼りました。これは、ハングル文字のキー配列を覚えていない状態で、パソコンで作業するときに、かなり役立ちました。
アプリについても試行錯誤しました。
タブレットを使おうとしていたときには、Goodnotes (iPad)や Noteshelf (Android)を試しました。
スマホをメインにしてからも、単語カードアプリや、韓国語手書き辞書、韓流アプリなど様々なアプリを試しました。
結局もっとも活用したのは以下の3つです。
Androidスマホでは、長文の意味をすばやく知るために、「Googleレンズ」を使ったこともありますが、慣れてくるとほとんど使わなくなりました。その理由は、
  • 知っている単語が増えてくると、全文を翻訳にかけなくてもよい
  • 手入力でも許容できるくらいにハングルキーボードの入力が早くなった
  • 文法構造を正確に理解するには、GoogleレンズよりもChatGPTのほうがよい
からです。
Duolingoについては、短期間に韓国語をマスターするのに最も役立ったアプリといえるかもしれません。90日間、1日も休まず使い続けました。
通勤中の電車の中や、スキマ時間に手軽にできるのが社会人にとってありがたいです。
また、XPを貯めたり、ランキングで競ったり、辞めずに続けられる要素もあり、カリキュラムもよく考えられています。Duolingoは、無料だと少ししか学習できないので、期間を決めて有料にしたほうがよいでしょう。
ただ、あまり頑張って先に進みすぎると、試験範囲外の文法や単語も頻繁にでてきます。
ハングル検定5級だけを目指すには、2ヶ月間だけ有料プラン (1990円x2=3980円)で十分と思います。
更に上位の資格を目指したり、Duolingoに加入したい知り合いが複数人いるなら、個人の年間プランやファミリープランに加入すれば、一ヶ月あたりの費用が割安になります。
また、ChatGPTは、現代人の語学学習において、無料で使える非常に有益なツールと言えるでしょう。使い方は大きく分けて2つあります。
  • 未知の文章の意味と文法を解説してもらう
  • 単語の一覧や、問題を作成してもらう

使い方の参考例は以下の記事に書きました。

語学教室に通って、講師に教わらなくても、ChatGPTが基本的な文法は解説してくれるので、独学で語学が学べます。

90日間、学んだ結果は?

さて、本日の試験の解答が 当日の17時に、ハングル能力検定協会のホームページに公開されました。

ハングル能力検定試験の試験問題は持ち帰れるので、書き留めておいた自分の解答と答え合わせをしてみます。

自己採点の結果は・・・

合格

と思われます。

結果の内訳ですが、

聞き取り 36/40
筆記 42/60
合計 78/100

となりました。6割以上で合格なので、まず合格と考えて間違いないでしょう。

聞き取りは、予想通り3️⃣の「問いかけ・応答文」で苦戦しましたが、それ以外は予想外に良い点数でした。Duolingoで3ヶ月間 耳を慣らしていた成果かもしれません。

筆記が意外に悪かったのは、単語力がまだ足りなかったからでしょう。もう1つ原因があるとすれば、書く練習が足りなくて、単語の認識力が弱かったことと、直前に気づいた「明朝体」と「ゴシック体」のフォントの違いによる、単語識別のしにくさがあったかもしれません。

模擬試験はフォントの違いに悪戦苦闘

さて、これで日本人でも、学習方法を工夫すれば、短期間に一定レベルの語学が取得できることが証明できました。

Duolingoは、まだ10ヶ月間、ファミリー割引の契約が残っているので、このままハングル能力検定試験 4級をめざすか、来年旅行予定のフランス語を学ぶのか、少し落ち着いたら決めたいと思います。

次回のハングル能力検定試験は、約7ヶ月後の2025年6月1日です。

今度は4級を目指すことになると思いますが、単語の数や学習時間が5級の倍になっており、なかなかハードルが高そうです。

4級

60分授業を80回受講した程度。基礎的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。

  • 比較的使用頻度の高い約1,070語の単語や文型からなる文を理解することができる。
  • 様々な場面で決まり文句としての「あいさつ・よく使う表現」を用いることができる。質問ができ、事実を伝え合うことができる。また、レストランでの注文や簡単な買い物をする際の依頼や簡単な誘いなどを行うことができる。
  • 簡単な日記や手紙、メールなどの短い文を読み、何について述べられたものなのかをつかむことができる。
  • 自分で辞書を引き、頻繁に用いられる単語の組み合わせ(連語)や慣用表現についても一定の知識を持ちあわせている。

(出典:各級レベルと合格ライン|ハングル能力検定協会)